エピファネイア（2010年生、母シーザリオ）

エピファネイア（2010年2月11日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「クリスマスから１２日目にあたる１月６日『公現祭』（ギリシャ語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時11歳）と交配したシーザリオが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地12戦6勝2着2回、海外2戦0勝。2014年のジャパンカップ(G1)に勝利した他、2013年の菊花賞(G1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額6,000万円（15万×400口）で一口馬主が募集された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

10月21日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は490kg。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のレッドジゼルに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月24日、中4週で迎えた2戦目は、2歳オープンの京都2歳ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のダンツアトラスに1馬身3/4の差をつけて断トツ人気に応えた。

12月22日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3のラジオNIKKEI杯2歳ステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るバッドボーイを上がり1位の末脚で半馬身差し切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

3歳（2013年）

3月3日、中9週で迎えた4戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

4月14日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は福永祐一騎手（3戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、伸びてきたロゴタイプ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月26日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（4戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、伸びてきたキズナ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月22日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（5戦3勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、強烈な末脚を爆発させて、最後は2着のマジェスティハーツに2馬身半の差をつけて重賞2勝目をマークした。

10月20日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（6戦4勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のサトノノブレスに5馬身の差をつけて最後の一冠を勝ち取った。

4歳（2014年）

4月6日、約5か月半の休養明けで迎えた9戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（7戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

4月27日、G1のクイーンエリザベス2世カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（8戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。4着に敗れた。

11月2日、約6か月半の休養明けで迎えた11戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で福永祐一騎手（9戦5勝）。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

11月30日、中3週で迎えた12戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のジャスタウェイに4馬身の差をつけて最強馬の称号を奪取した。

12月28日、中3週で迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

5歳（2015年）

3月28日、G1のドバイワールドカップ（アラブ首長国連邦・メイダンダート2000m）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上はC.スミヨン騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。9着に敗れた。