ワールドプレミア（2016年生、母マンデラ）

ワールドプレミア（2016年2月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「世界規模での上映会を目指して」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時14歳）と交配したマンデラが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年の天皇賞（春）(G1)に勝利した他、2019年の菊花賞(G1)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、大塚亮一によって2億5,920万円で落札された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

10月21日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は472kg。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のメイショウテンゲンをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

11月24日、中4週で迎えた2戦目は、2歳G3の京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3歳（2019年）

2月16日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、3歳500万下のつばき賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のユニコーンライオンに1馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

3月16日、中3週で迎えた4戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったヴェロックスに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

9月22日、約6か月半の休み明けで迎えた5戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月20日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサトノルークスをクビ差振り切って最後の一冠を獲得した。

12月22日、中8週で迎えた7戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

4歳（2020年）

11月29日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（7戦3勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

12月27日、中3週で迎えた9戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で武豊騎手（8戦3勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、最後はカレンブーケドールと並んで5着同着となった。

5歳（2021年）

3月27日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月2日、中4週で迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（阪神芝3200m 外→内晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のディープボンドを3/4馬身振り切って最強ステイヤーの称号を手にした。

10月31日、約6か月の休み明けで迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に敗れた。

2021年11月25日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。