アグネスパレード（1991年生、母アグネスシャレード）

アグネスパレード（1991年5月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のバンブーアトラス（当時12歳）と交配したアグネスシャレードが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は中神牧場。戦績は、中央平地18戦2勝2着4回。1994年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で3着に入った他、1994年のエリザベス女王杯(牝G1)で3着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

長浜博之厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1994年）

1月30日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のサーティンヒットに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

2月19日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に終わった。

3月12日、中2週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（中京芝1700m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のオグリローマンを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

4月10日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦2勝）。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

5月22日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（4戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

10月2日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で河内洋騎手（5戦2勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

10月23日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で河内洋騎手（6戦2勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では素晴らしい伸びを見せたが、勝ったヒシアマゾンにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

11月13日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で河内洋騎手（7戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を披露したが、3着に終わった。

12月18日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で河内洋騎手（8戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったメモリージャスパーにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

4歳（1995年）

1月5日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で河内洋騎手（9戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたワコーチカコ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

1月29日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は11戦連続で河内洋騎手（10戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

3月4日、中4週で迎えた12戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で河内洋騎手（11戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったゴーゴーゼットに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月23日、中6週で迎えた13戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は13戦連続で河内洋騎手（12戦2勝）。18頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に敗れた。

10月8日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた14戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で河内洋騎手（13戦2勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

10月22日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデG3のカブトヤマ記念（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で河内洋騎手（14戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

11月18日、中3週で迎えた16戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

5歳（1996年）

6月9日、約7か月の休み明けで迎えた17戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 小雨/良）に出走。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手が足りず10着に終わった。

6月23日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。