サージュウェルズ（1991年生、母Forlene）

サージュウェルズ（1991年2月22日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のSadler's Wells（当時10歳）と交配したForleneが15歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地40戦6勝2着2回、地方1戦0勝。1996年のステイヤーズステークス(ハンデG3)に勝利した他、1997年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

岩元市三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

12月11日、デビュー戦は岸滋彦騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は508kg。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

12月26日、中1週で迎えた2戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

3歳（1994年）

1月16日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のベストフォレストに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月13日、中3週で迎えた4戦目は、4歳500万下の飛梅賞（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月13日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、5着に終わった。

3月27日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（1995年）

4月22日、約13か月の休み明けで迎えた7戦目は、小屋敷昭騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

5月7日、中1週で迎えた8戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の秋保特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のジャンボプリンスをクビ差振り切って2勝目を収める

6月3日、中3週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の栂尾特別（京都ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて、最後は2着のワイエムルーブルに4馬身の差をつけて3勝目を収める

7月23日、中6週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の天草特別（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で大崎昭一騎手（2戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

8月27日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の桜島特別（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で大崎昭一騎手（3戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のアインフォーレストを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

10月8日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の太秦ステークス（京都ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で大崎昭一騎手（4戦3勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

11月5日、中3週で迎えた13戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、テレビ静岡賞（東京ダート2100m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に終わった。

11月26日、中2週で迎えた14戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、花園ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

12月10日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の市川ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は大崎昭一騎手（5戦3勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

5歳（1996年）

3月31日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の心斎橋ステークス（阪神ダート1400m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず14着に終わった。

4月20日、中2週で迎えた17戦目は、丹沢ステークス（東京ダート2100m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦の下鴨ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

5月26日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦のマラヤン・レーシング・アソシエーション・トロフィー（中京芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦0勝）。12頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアワパラゴンを3/4馬身振り切って5勝目をゲットした。

6月15日、中2週で迎えた20戦目は、エメラルドステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（4戦1勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

7月7日、中2週で迎えた21戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は大崎昭一騎手（6戦3勝）。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

8月25日、中6週で迎えた22戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（中山芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

9月15日、中2週で迎えた23戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦1勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

10月6日、中2週で迎えた24戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（6戦1勝）。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。

10月26日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

11月24日、中3週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた26戦目は、柿元嘉和騎手を鞍上に迎えて、トパーズステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

12月7日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた27戦目は、ハンデG3のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は和田竜二騎手（7戦1勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のシグナスヒーローをクビ差振り切って初の重賞タイトルを掴み取った。

6歳（1997年）

1月15日、中5週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた28戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（8戦2勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮戦したが、勝ったビッグシンボルに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

2月15日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（9戦2勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

3月16日、中3週で迎えた30戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（10戦2勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

4月5日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪-ハンブルクカップ（阪神芝2500m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（11戦2勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず11着に敗れた。

9月7日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から22kg減らして迎えた32戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で和田竜二騎手（12戦2勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

10月11日、中4週で迎えた33戦目は、嵐山ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で和田竜二騎手（13戦2勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、勝ったアドマイヤラピスにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

11月1日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた34戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で和田竜二騎手（14戦2勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

11月29日、中3週で迎えた35戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周雨/重）に出走。鞍上は9戦連続で和田竜二騎手（15戦2勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。逃げる形となり、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

12月28日、中3週で迎えた36戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で和田竜二騎手（16戦2勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。11着に敗れた。

7歳（1998年）

1月17日、中2週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた37戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で和田竜二騎手（17戦2勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

8月30日、約7か月半の休み明けで迎えた38戦目は、小倉日経オープン（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で和田竜二騎手（18戦2勝）。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

9月20日、中2週で迎えた39戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は西田雄一郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

10月17日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた40戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、嵐山ステークス（京都芝3000m 外回り雨/不良）に出走。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた41戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は和田竜二騎手（19戦2勝）。18頭立ての18番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、リードを2馬身以上確保して、かなり遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。