タイキレッド（1995年生、母Sapphire Breeze）

タイキレッド（1995年3月31日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のCrafty Prospector（当時16歳）と交配したSapphire Breezeが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地13戦3勝2着3回。1998年の白百合ステークス(オープン)に勝利した他、1999年の銀嶺ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大樹レーシングクラブにて総額5,000万円（50万×100口）で一口馬主が募集された。

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1998年）

1月11日、デビュー戦はO.ペリエ騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1400m 曇/重）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハセノエモーションに約11馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

1月25日、中1週で迎えた2戦目は、4歳500万下の寒梅賞（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るスタークレオンを豪脚でアタマ差だけ差し切って順当に勝利した。

4月26日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。17頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、6着に終わった。

5月24日、中3週で迎えた4戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（中京ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロバノパンヤに5馬身の差をつけて優勝

6月14日、中2週で迎えた5戦目は、3歳オープンの菖蒲ステークス（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

11月15日、約5か月の休養明けで迎えた6戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

12月12日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

4歳（1999年）

2月21日、中9週で迎えた8戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたシンコウスプレンダ決め手に屈してクビ差の2着となった。

4月4日、中5週で迎えた9戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、竹秋ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、逃げるレイズスズランにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月16日、中2週で迎えた11戦目は、栗東ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6月20日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

7月4日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の竜飛崎特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったキングオブジェイに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。