トーワウィナー（1990年生、母スイートランデブー）

トーワウィナー（1990年3月19日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のニホンピロウイナー（当時10歳）と交配したスイートランデブーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）成隆牧場。戦績は、中央平地37戦7勝2着3回。1995年のCBC賞(G2)に勝利した他、1996年の阪急杯(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

佐山優厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1993年）

2月27日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアグネスショウグンに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月27日、中3週で迎えた2戦目は、4歳500万下のれんげ賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では出色の末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月17日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦1勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて17番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のファンドリリヴリアに1馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

5月8日、中2週で迎えた4戦目は、3歳オープンの菖蒲ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（3戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

5月30日、中2週で迎えた5戦目は、4歳900万下の駒草賞（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（4戦2勝）。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

6月26日、中3週で迎えた6戦目は、4歳900万下のゆうすげステークス（京都芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で角田晃一騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月11日、中1週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で角田晃一騎手（6戦2勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

10月16日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、4歳以上900万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で角田晃一騎手（7戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

11月6日、中2週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のワンステップアップに1馬身3/4の差をつけて優勝

12月4日、中3週で迎えた10戦目は、T.ジャルネ騎手を鞍上に迎えて、’93ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったタマビッグホープにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

12月18日、中1週で迎えた11戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

4歳（1994年）

7月9日、約7か月の休み明けで迎えた12戦目は、ジュライステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（8戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のトウカイスバルに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりの実戦を制した。

7月31日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、やまなみステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（9戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、6着に終わった。

8月28日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（10戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

10月8日、中5週で迎えた15戦目は、オークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（11戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

5歳（1995年）

5月7日、約7か月の休み明けで迎えた16戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、立夏ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したレガシーオブゼルダを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

5月20日、中1週で迎えた17戦目は、府中ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、4着に入った。

6月4日、中1週で迎えた18戦目は、麦秋ステークス（東京ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のドラゴンダンサーに1馬身3/4の差をつけて断トツ人気に応えた。

6月25日、中2週で迎えた19戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、G2のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るゴールドマウンテンを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

7月30日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、ピアロッチに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

6歳（1996年）

4月28日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた22戦目は、G1の高松宮杯（中京芝1200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は河内洋騎手（2戦1勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた23戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。17頭立ての17番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚勢が鈍り17着に終わった。

6月16日、連闘で迎えた24戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエイティグローをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

10月26日、約4か月半の休養明けで迎えた25戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（4戦2勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は失速してしまい14着に終わった。

11月23日、中3週で迎えた26戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（5戦2勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に敗れた。

12月8日、中1週で迎えた27戦目は、師走ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は角田晃一騎手（12戦3勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

12月21日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのシリウスステークス（阪神芝1200m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は河内洋騎手（6戦2勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

7歳（1997年）

1月12日、中2週で迎えた29戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、G3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

2月1日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（7戦2勝）。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

2月16日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は角田晃一騎手（13戦3勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

3月2日、中1週で迎えた32戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

4月19日、中6週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（14戦3勝）。15頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい9着に終わった。

5月11日、中2週で迎えた34戦目は、栗東ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた35戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

6月15日、中1週で迎えた36戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、福島競馬場スタンド改築記念バーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

7月13日、中3週で迎えた37戦目は、KBC杯（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は角田晃一騎手（15戦3勝）。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は垂れてしまい7着に終わった。