トーコーヴィーナス（2012年生、母ホーネットピアス）

トーコーヴィーナス（2012年2月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。2016年にNARグランプリ4歳以上最優秀牝馬を受賞した。毛色は栗毛。種牡馬のクロフネ（当時14歳）と交配したホーネットピアスが19歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は坂東牧場。戦績は、地方34戦15勝2着8回。2016年のレディスプレリュード(牝Jpn2)で2着に入った他、2016年の秋桜賞(牝地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、森田藤治によって3,150万円で落札された。

吉行龍穂厩舎（園田）へ入厩。

2歳（2014年）

7月24日、デビュー戦は木村健騎手を鞍上に据えて、2歳（園田ダート820m 晴/良）に出走。馬体重は487kg。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る形となり、で馬群を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のフセノダイヤに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月14日、中2週で迎えた2戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアッパートライ一組（園田ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のフセノダイヤに2馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

9月18日、中4週で迎えた3戦目は、小谷周平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳地方重賞の園田プリンセスカップ（園田ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のティープリーズを3/4馬身振り切って負け無しの3連勝を決めた。

10月3日、中1週で迎えた4戦目は、2歳戦のアッパートライ一組（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は木村健騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のヘルキャットに2馬身半の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

10月30日、中3週で迎えた5戦目は、2歳地方重賞の兵庫若駒賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のポムショコラに1馬身半の差をつけて土付かずの5連勝を決めた。

11月26日、中3週で迎えた6戦目は、2歳Jpn2の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で木村健騎手（3戦3勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

12月11日、中1週で迎えた7戦目は、2歳戦のアッパートライ一組（園田ダート1700m 曇/重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で木村健騎手（4戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のポッドライジングを半馬身振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

12月31日、中2週で迎えた8戦目は、2歳地方重賞の園田ジュニアカップ（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で木村健騎手（5戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、インディウムに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（2015年）

1月22日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の園田クイーンセレクション（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で木村健騎手（6戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のキクノレヨンに2馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

2月11日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の梅桜賞（名古屋ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で木村健騎手（7戦5勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブラックスキャットに6馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

3月25日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳S1の桜花賞（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は田中学騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ララベルに半馬身交わされて2着に敗北した。

4月21日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の東海クイーンカップ（名古屋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（2戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハナノパレードに6馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

5月12日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳地方重賞ののじぎく賞（園田ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（3戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のジョウショーエガオに1馬身3/4の差をつけて圧倒的支持に応えた。

6月10日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（4戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

10月15日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の岐阜金賞（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

11月18日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定3歳S1のロジータ記念（川崎ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では上々の伸びを見せたが、ララベルに交わされて4馬身差の2着となった。

12月15日、中3週で迎えた17戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、チャンピオンジョッキー賞（園田ダート1870m 雨/重）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

4歳（2016年）

1月2日、中2週で迎えた18戦目は、そのだは面白い!青芝フック杯（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は大山真吾騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のデンコウチャレンジに3馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

3月9日、中9週で迎えた19戦目は、DASH柳津・福山駅前特別（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（3戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のトーコーポセイドンを半馬身振り切って断然人気に応えた。

3月31日、中2週で迎えた20戦目は、オッズパーク・ダイヤモンド杯（園田ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で大山真吾騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、タガノギャラクシーに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

4月27日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で大山真吾騎手（5戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

6月2日、中4週で迎えた22戦目は、大好きそのだけいば特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大山真吾騎手（6戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のキョウワアーサーに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月24日、中2週で迎えた23戦目は、大阪スポーツ賞（園田ダート1700m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で大山真吾騎手（7戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

7月29日、中4週で迎えた24戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫サマークイーン賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で大山真吾騎手（8戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、ディアマルコにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月9日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定地方重賞の読売レディス杯（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で大山真吾騎手（9戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて、最後は2着のアルカナに2馬身の差をつけて1番人気に応えた。

9月1日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定地方重賞の秋桜賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で大山真吾騎手（10戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のベルラインに1馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

9月19日、中2週で迎えた27戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は10戦連続で大山真吾騎手（11戦5勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はホワイトフーガと並んで2着同着となった。

11月10日、中6週で迎えた28戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫クイーンカップ（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で大山真吾騎手（12戦5勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛進したが、タガノトリオンフに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

12月7日、中3週で迎えた29戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は田中学騎手（5戦3勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、速いペースで集団を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。

5歳（2017年）

6月9日、約6か月の休み明けで迎えた30戦目は、アサヒスーパードライカップ（園田ダート1870m 晴/稍重）に出走。鞍上は大山真吾騎手（13戦5勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、マークスマンにクビ差交わされて2着に惜敗した。

7月6日、中3週で迎えた31戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（14戦5勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

12月7日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた32戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の園田金盃（園田ダート1870m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

6歳（2018年）

6月29日、約7か月の休み明けで迎えた33戦目は、姫路さぎ草特別（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は大山真吾騎手（15戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

7月27日、中3週で迎えた34戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫サマークイーン賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（16戦5勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。