ギミーシェルター（2001年生、母オークツリー）

ギミーシェルター（2001年4月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ローリングストーンズの曲名（兄ペインテドブラックより連想）」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時15歳）と交配したオークツリーが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地26戦5勝2着5回。2004年のスイートピーステークス(オープン牝)で2着に入った他、2004年のアネモネステークス(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鈴木康弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

11月2日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたタイキバカラ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

11月29日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線に入ると、前で粘るマンティスハントを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月20日、中2週で迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

3歳（2004年）

3月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、勝ったレディインブラックにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

4月11日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

5月2日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた6戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したウイングレットに3/4馬身届かず2着に敗北した。

5月23日、中2週で迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

10月17日、約5か月の休み明けで迎えた8戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したカフェベネチアンを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2005年）

2月20日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るローリーポーリーを強烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて休養明けの一戦を物にした。

3月13日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月16日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のビーナスラインに1馬身1/4の差をつけて圧倒的支持に応えた。

5月22日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい13着に敗れた。

6月18日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のさくらんぼ特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

7月16日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

8月14日、中3週で迎えた15戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の月岡特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

11月26日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、5着に終わった。

12月17日、中2週で迎えた17戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、5着に終わった。

5歳（2006年）

1月8日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサイレントアスクをクビ差振り切って優勝

2月5日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には届かず11着に敗れた。

2月19日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の甲斐駒特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（6戦2勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に敗れた。

4月15日、中7週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（7戦2勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず3着に敗れた。

5月13日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたフロムアップランド決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

6月4日、中2週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

8月13日、中9週で迎えた24戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の月岡温泉特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず最後はラドランファーマと並んで9着同着となった。

10月8日、中7週で迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のフロムアップランドに2馬身の差をつけて5勝目を掴み取った。

11月11日、中4週で迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（8戦2勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。