タイキマドレーヌ（2003年生、母ウェルシュマフィン）

タイキマドレーヌ（2003年5月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋菓子名」。毛色は栗毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時18歳）と交配したウェルシュマフィンが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道広尾郡大樹町、生産者は（有）大樹ファーム。戦績は、中央平地28戦5勝2着5回。主な勝ち鞍は2007年の秋風ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

大樹レーシングクラブにて総額3,000万円（15万×200口）で一口馬主が募集された。

松元茂樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

12月25日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は436kg。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

3歳（2006年）

1月8日、中1週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

3月19日、中9週で迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったマルブツプリンスにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

4月1日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

4月22日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のグランオマージュをハナ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

7月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の如意ヶ嶽特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったビッグカポネに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

7月29日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の日田特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

9月3日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のウイッチに3/4馬身の差をつけて2勝目を手にした。

10月21日、中6週で迎えた9戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったプリティプリンセスにねじ伏せられてハナ差の2着となった。

11月4日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の宝ケ池特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦2勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったエイシンデピュティに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

11月25日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のセレブレイション賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

4歳（2007年）

1月27日、中8週で迎えた12戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

2月11日、中1週で迎えた13戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の周防灘特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

4月21日、中9週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下のシドニートロフィー（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入った。

5月6日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の祇園特別（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のグリューエントを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

8月25日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の三面川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったレインダンスにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

9月9日、中1週で迎えた17戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の野分特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のパーフェクトジョイに1馬身3/4の差をつけて制した。

9月30日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のショウナンタキオンをアタマ差振り切って雨下の大混戦を制した。

10月14日、中1週で迎えた19戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

11月11日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた21戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

5歳（2008年）

2月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

3月16日、中2週で迎えた23戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

4月26日、中5週で迎えた24戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

5月18日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。18頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

9月14日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた26戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（3戦1勝）。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚にキレが無く15着に終わった。

6歳（2009年）

1月11日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの名鉄杯（中京ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（4戦1勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に終わった。

2月1日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた28戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は北村友一騎手（3戦0勝）。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に終わった。