テーオーケインズ（2017年生、母マキシムカフェ）

テーオーケインズ（2017年4月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+人名より」。毛色は栗毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時14歳）と交配したマキシムカフェが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はヤナガワ牧場。2021年のチャンピオンズカップ(G1)に勝利した他、2022年のJBCクラシック(Jpn1)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高柳大輔厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

10月19日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 曇/重）に出走。馬体重は492kg。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧巻の末脚を繰り出し、3着に入った。

11月9日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサンビーストに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

12月15日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスの寒椿賞（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

3歳（2020年）

2月15日、中8週で迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のダノンファストをクビ差振り切って2勝目を手にした。

3月28日、中5週で迎えた5戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したヘルシャフトを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

5月24日、中7週で迎えた6戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの鳳雛ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

10月31日、約5か月半の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサンライズホープに4馬身の差をつけて休み明けの一戦を物にした。

11月14日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの摩耶ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るタイガーインディを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて制した。

12月20日、中4週で迎えた9戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したオーヴェルニュにアタマ差届かず2着に甘んじた。

12月29日、連闘で迎えた10戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（5戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

4歳（2021年）

3月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、名古屋城ステークス（中京ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（6戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のアッシェンプッテルに3馬身の差をつけて優勝

4月18日、中3週で迎えた12戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のヒストリーメイカーに1馬身3/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を手中に収めた。

6月30日、中9週で迎えた13戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（7戦4勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のノンコノユメに3馬身の差をつけて3連勝でG1ホースの称号を奪取した。

11月3日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、Jpn1のJBCクラシック（金沢ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（8戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、4着に終わった。

12月5日、中4週で迎えた15戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（9戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のチュウワウィザードに6馬身の差をつけてダート最強馬の称号を手中に収めた。

5歳（2022年）

2月26日、G1のサウジカップ（サウジアラビア・ジャナドリヤダート1800m）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（10戦6勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。8着に終わった。

5月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、G3の平安ステークス（中京ダート1900m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（11戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のケイアイパープルに2馬身半の差をつけて4つ目の重賞タイトルを獲得した。

6月29日、中5週で迎えた18戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松山弘平騎手（12戦7勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

11月3日、約4か月の休み明けで迎えた19戦目は、Jpn1のJBCクラシック（盛岡ダート2000m 小雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で松山弘平騎手（13戦7勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るクラウンプライドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて3つ目のG1タイトルを手に入れた。

12月4日、中3週で迎えた20戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松山弘平騎手（14戦8勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6歳（2023年）

2月1日、中7週で迎えた21戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で松山弘平騎手（15戦8勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で急追したが、勝ったウシュバテソーロを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

4着に終わった。

6月28日、約3か月の休養明けで迎えた23戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（16戦8勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では圧巻の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月3日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、Jpn1のJBCクラシック（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（17戦8勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

2021年11月10日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。

12月3日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた25戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（18戦8勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

2023年12月8日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。