クレイジーアクセル（2015年生、母ベアフルート）

クレイジーアクセル（2015年5月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。2019年にNARグランプリ4歳以上最優秀牝馬を受賞した。毛色は栗毛。種牡馬のロージズインメイ（当時15歳）と交配したベアフルートが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は川上牧場。戦績は、地方12戦4勝2着2回。2019年のクイーン賞(牝ハンデJpn3)に勝利した他、2018年の関東オークス(牝Jpn2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

渡辺和雄厩舎（大井）へ入厩。

2歳（2017年）

7月29日、デビュー戦は矢野貴之騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は477kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のライモンドをハナ差振り切って初白星を挙げた。

9月12日、中5週で迎えた2戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの’17ゴールドジュニアー（大井ダート1400m 曇/重）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

11月7日、中7週で迎えた3戦目は、R.クアトロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳S3のローレル賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

12月31日、中7週で迎えた4戦目は、柏木健宏騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

3歳（2018年）

2月7日、中4週で迎えた5戦目は、3歳戦のフリオーソ・メモリアル（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の気力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のカットインを3/4馬身振り切って2勝目を獲得した。

3月8日、中3週で迎えた6戦目は、3歳戦のクラシックトライアル（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

3月29日、中2週で迎えた7戦目は、3歳戦のつくし特別（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のビューティスパインに2馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

5月3日、中4週で迎えた8戦目は、3歳S3の東京湾カップ（船橋ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のユニバーサルライトに1馬身半の差をつけて4勝目を奪取した。

6月13日、中5週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で御神本訓史騎手（5戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

9月12日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた10戦目は、3歳S1の戸塚記念（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で御神本訓史騎手（6戦3勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

10月16日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳オープンのサルビアカップ（川崎ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で御神本訓史騎手（7戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では弾けるような伸びで驀進したが、ゴールドパテックにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月28日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳S1のロジータ記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で御神本訓史騎手（8戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、クロスウィンドに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

4歳（2019年）

1月23日、中7週で迎えた13戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で御神本訓史騎手（9戦3勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

2月27日、中4週で迎えた14戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

5月7日、中9週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの皐月盃（船橋ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（10戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

6月6日、中3週で迎えた16戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、ムーンストーン賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

7月18日、中5週で迎えた17戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞のノースクイーンカップ（シニスター（門別ダート1800m 曇/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るアップトゥユーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて5勝目を手に入れた。

8月25日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定M1のビューチフルドリーマーカップ（フオープン（水沢ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のアッキーに3馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月3日、中5週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた19戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉原寛人騎手（2戦2勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天与の闘志で諦めることなく走り切り、4着を確保した。

12月11日、中9週で迎えた20戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で吉原寛人騎手（3戦2勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて先頭に躍り出て、最後は2着のプリンシアコメータに2馬身半の差をつけて初の重賞タイトルを手に入れた。

5歳（2020年）

1月22日、中5週で迎えた21戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で吉原寛人騎手（4戦3勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

3月5日、中5週で迎えた22戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で吉原寛人騎手（5戦3勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

6月25日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、マイルグランプリトライアル（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は御神本訓史騎手（11戦3勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

7月24日、中3週で迎えた24戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫サマークイーン賞（園田ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（6戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に敗れた。

8月30日、中4週で迎えた25戦目は、牝馬限定地方重賞のビューチフルドリーマーカップ（水沢ダート1900m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（7戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

2020年9月29日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。