エリティエール（2014年生、母ジンジャーパンチ）

エリティエール（2014年4月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「後継者（仏）。父や母のような活躍を期待して」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時12歳）と交配したジンジャーパンチが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地5戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2019年の魚沼特別(2勝クラス)。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額6,000万円（15万×400口）で一口馬主が募集された。

大竹正博厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2017年）

2月25日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

8月13日、約5か月半の休養明けで迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のスパイラルダイブをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

4歳（2018年）

2月4日、約6か月の休養明けで迎えた3戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、抜け出したクラークキーに半馬身届かず2着に敗北した。

5月12日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の石打特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず14着に敗れた。

7月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5歳（2019年）

2月3日、約6か月半の休養明けで迎えた6戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月17日、中1週で迎えた7戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では出色の末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月27日、中9週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の春日山特別（新潟芝2000m 外回り小雨/重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアールスターをハナ差振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

6月16日、中6週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの町田特別（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

10月5日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの魚沼特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のピースワンパラディを半馬身振り切って3勝目を手中に収めた。

6歳（2020年）

2月16日、約4か月半の休み明けで迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

2020年2月19日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。