ティーエスフリート（1999年生、母フジノタチカゼ）

ティーエスフリート（1999年3月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のムービースター（当時13歳）と交配したフジノタチカゼが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は久保秀雄。戦績は、中央平地4戦0勝、地方31戦7勝2着7回。主な勝ち鞍は2004年の長谷特別(一般B3三 C1一ハンデ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、久保秀雄から「北海道10月市場サラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。同年、久保秀雄から「北海道11月市場サラブレッド2歳」に上場され、中地エージェンシーによって241.5万円で落札された。

渋谷武久厩舎（高崎）へ入厩。

2歳（2001年）

9月29日、デビュー戦は丸山侯彦騎手を鞍上に据えて、2歳（高崎ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は447kg。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったヤマトエンペラーから1馬身差の2着に敗北した。

10月14日、中1週で迎えた2戦目は、茂呂菊次郎騎手を鞍上に迎えて、2歳（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のイズミチケットに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月30日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、2歳地方重賞の二歳優駿（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で茂呂菊次郎騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。5着に敗れた。

3歳（2002年）

1月20日、中2週で迎えた4戦目は、3歳戦のゴールデンカップ（足利ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は丸山侯彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。7着に終わった。

2月17日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山侯彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は茂呂菊次郎騎手（2戦1勝）。14頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

4月7日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で茂呂菊次郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず14着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた8戦目は、3歳戦の芝桜特別（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で茂呂菊次郎騎手（4戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のコーザンエンペラーに3馬身の差をつけて制した。

8月4日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の相川特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

9月8日、中4週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた10戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したオーゴンエースにアタマ差届かず2着となった。

10月4日、中3週で迎えた11戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったシャイニングサンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月18日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したビービープレジャーを差し切れず、1馬身差の2着となった。

4歳（2003年）

7月23日、約8か月の休み明けで迎えた13戦目は、一般C2九十（川崎ダート1500m 雨/稍重）に出走。鞍上は今野忠成騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のノースドールに1馬身の差をつけて休み明け初戦を制した。

8月20日、中3週で迎えた14戦目は、一般C2三四（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、ローリンサーに半馬身交わされて2着に敗北した。

9月2日、中1週で迎えた15戦目は、一般C2二三（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るコンバットダイヤを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って4勝目を獲得した。

9月16日、中1週で迎えた16戦目は、スターライト特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（4戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったコウノムテキオーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月28日、中5週で迎えた17戦目は、一般C1六七（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で今野忠成騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゴールデンフェザーに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

11月12日、中1週で迎えた18戦目は、トパーズ特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で今野忠成騎手（6戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月5日、中2週で迎えた19戦目は、丹沢特別（川崎ダート1500m 雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で今野忠成騎手（7戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

5歳（2004年）

1月3日、中3週で迎えた20戦目は、一般C1六（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で今野忠成騎手（8戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月5日、中4週で迎えた21戦目は、一般C1四五（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で今野忠成騎手（9戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月30日、中7週で迎えた22戦目は、一般C1五六（川崎ダート1500m 雨/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で今野忠成騎手（10戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のダイケンガールに1馬身半の差をつけて6勝目を手中に収めた。

4月29日、中3週で迎えた23戦目は、一般C1三四（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で今野忠成騎手（11戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

5月17日、中2週で迎えた24戦目は、一般C1四（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で今野忠成騎手（12戦4勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

6月2日、中1週で迎えた25戦目は、金子正彦騎手を鞍上に迎えて、一般C1四（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、伸びてきたプラセンタ決め手に屈してクビ差の2着となった。

9月5日、約3か月の休養明けで迎えた26戦目は、くろうま賞（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（13戦4勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

10月7日、中4週で迎えた27戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の長谷特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のニシノハートをアタマ差振り切って7勝目を挙げた。

6歳（2005年）

1月28日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた28戦目は、一般C1二（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は金子正彦騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

2月9日、中1週で迎えた29戦目は、玄武特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は今野忠成騎手（14戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

3月29日、中6週で迎えた30戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、夜桜特別（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

6月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた31戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、さくらんぼ特別（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず8着に終わった。

7月6日、中2週で迎えた32戦目は、一般C1三（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

7月27日、中2週で迎えた33戦目は、夏木立特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

8月15日、中2週で迎えた34戦目は、文京区特別（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で石崎隆之騎手（3戦0勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。

8月22日、連闘で迎えた35戦目は、一般C1二（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石崎隆之騎手（4戦0勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。