スライリー（2018年生、母ビジョナリー）

スライリー（2018年3月20日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「いたずら好き、お茶目な。父の性格と母名の韻より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時10歳）と交配したビジョナリーが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白井牧場。2021年のフローラステークス(牝G2)で2着に入った他、2022年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額900万円（4.5万×200口）で一口馬主が募集された。

相沢郁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

6月27日、デビュー戦は石川裕紀人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のジェミニテソーロを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

9月5日、中9週で迎えた2戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に終わった。

11月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、牝馬限定2歳1勝クラスの赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石川裕紀人騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

3歳（2021年）

1月16日、中7週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳1勝クラスの菜の花賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石川裕紀人騎手（3戦1勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアナザーリリックをアタマ差振り切って勝利を手中に収めた。

2月13日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のデイリー杯クイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石川裕紀人騎手（4戦2勝）。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

4月25日、中9週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞フローラステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で石川裕紀人騎手（5戦2勝）。17頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったクールキャットにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

5月23日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で石川裕紀人騎手（6戦2勝）。18頭立ての15番人気で17番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい12着に終わった。

9月11日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で石川裕紀人騎手（7戦2勝）。18頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って15着に終わった。

10月17日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は9戦連続で石川裕紀人騎手（8戦2勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

11月27日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で石川裕紀人騎手（9戦2勝）。17頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

4歳（2022年）

1月15日、中6週で迎えた11戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で石川裕紀人騎手（10戦2勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はバテてしまい13着に終わった。

3月12日、中7週で迎えた12戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で石川裕紀人騎手（11戦2勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

4月23日、中5週で迎えた13戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で石川裕紀人騎手（12戦2勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

5月21日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は14戦連続で石川裕紀人騎手（13戦2勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

7月31日、中9週で迎えた15戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に終わった。

10月2日、中8週で迎えた16戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

11月26日、中7週で迎えた17戦目は、G.ブノワ騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず13着に終わった。

5歳（2023年）

3月11日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

4月22日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

5月20日、中3週で迎えた20戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に終わった。

7月8日、中6週で迎えた21戦目は、横山琉人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

2023年7月12日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。