ヴィクトワール（2005年生、母ラハンヌ）

ヴィクトワール（2005年5月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「勝利（仏）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアドマイヤベガ（当時9歳）と交配したラハンヌが10歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は清水ファーム。戦績は、地方30戦8勝2着11回。主な勝ち鞍は2011年の一般C2四五。

経歴

デビュー前

ローレルクラブにて総額1,500万円（5万×300口）で一口馬主が募集された。

佐藤賢二厩舎（船橋）へ入厩。

3歳（2008年）

11月21日、デビュー戦は今野忠成騎手を鞍上に据えて、3歳（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は461kg。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

12月11日、中2週で迎えた2戦目は、3歳（船橋ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサウスエリジオンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2009年）

1月8日、中3週で迎えた3戦目は、4歳（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、伸びてきたサッカープリンス決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

2月5日、中3週で迎えた4戦目は、4歳（船橋ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るナイキヴァザーリを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を収める

6月12日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、一般C2七アイ（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で今野忠成騎手（4戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、伸びてきたスフォルツォ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

7月2日、中2週で迎えた6戦目は、一般C2九十11（浦和ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で今野忠成騎手（5戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、勝ったヒロコルレオーネにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

7月17日、中1週で迎えた7戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、一般C3一二三（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

8月21日、中4週で迎えた8戦目は、一般C3一二三（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（6戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のエマドンナに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月3日、中1週で迎えた9戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、一般C2三アイ（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のグランドクリークに5馬身の差をつけて制した。

9月23日、中2週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた10戦目は、一般C2二アイ（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

11月16日、中7週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた11戦目は、一般C2三四（船橋ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したスターオブジュディにアタマ差届かず2着に甘んじた。

12月7日、中2週で迎えた12戦目は、一般C2二（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のピエールモンスターを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

12月22日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた13戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のシクラメン特別（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったスマートベールに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5歳（2010年）

1月13日、中2週で迎えた14戦目は、一般C2四五（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したフサイチクローバーを差し切れず、4馬身差の2着に敗北した。

2月15日、中4週で迎えた15戦目は、一般C2四五（船橋ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた16戦目は、一般C2二三（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（6戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したヴィルヌーヴダスクを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

3月30日、中2週で迎えた17戦目は、一般C2二三（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（7戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたシベチャリフォルテ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月13日、中1週で迎えた18戦目は、爽春特別（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（8戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

6月8日、中7週で馬体重を前走から19kg増やして迎えた19戦目は、三村展久騎手を鞍上に迎えて、五香特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

6歳（2011年）

2月25日、約8か月半の休み明けで迎えた20戦目は、一般C3一二ア（船橋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（9戦2勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

4月29日、中8週で迎えた21戦目は、一般C3一（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（10戦2勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、伸びてきたセイエイアチーブ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

5月6日、連闘で迎えた22戦目は、一般C3二三ア（船橋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（11戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のシゲルハンベイに2馬身半の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

6月1日、中3週で迎えた23戦目は、一般C2九十（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（12戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセイエイアチーブに4馬身の差をつけて制した。

6月14日、中1週で迎えた24戦目は、一般C2四五（川崎ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（13戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のエニーデイに1馬身半の差をつけて順当に勝利した。

6月24日、中0週で迎えた25戦目は、一般C2（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（14戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず8着に敗れた。

7月5日、中1週で迎えた26戦目は、一般C2五六七（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で戸崎圭太騎手（15戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

12月5日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から17kg減らして迎えた27戦目は、江川伸幸騎手を鞍上に迎えて、一般C2二三（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。

7歳（2012年）

1月13日、中5週で馬体重を前走から23kg戻して迎えた28戦目は、一般C3一二ア（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江川伸幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

1月26日、中1週で迎えた29戦目は、一般C3三四五（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で江川伸幸騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したテラコッタにアタマ差届かず2着に甘んじた。

2月9日、中1週で迎えた30戦目は、一般C3一二ア（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で江川伸幸騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、クールザヒートにクビ差交わされて2着に惜敗した。