テイエムプリキュア（2003年生、母フェリアード）

テイエムプリキュア（2003年4月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋キャラクター名」。2005年にJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞した。毛色は黒鹿毛。種牡馬のパラダイスクリーク（当時14歳）と交配したフェリアードが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）タニグチ牧場。戦績は、中央平地36戦4勝2着1回、地方1戦0勝。2005年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)に勝利した他、2009年の日経新春杯(ハンデG2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、タニグチ牧場から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場され、竹園正継によって262.5万円で落札された。

五十嵐忠男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

9月3日、デビュー戦は赤木高太郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のコスモルビーに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月23日、中6週で迎えた2戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のかえで賞（京都芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のナイスヴァレーを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

12月4日、中5週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦1勝）。18頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のシークレットコードに1馬身半の差をつけて2歳女王の座を手にした。

3歳（2006年）

3月4日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月9日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

4月23日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

5月21日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（4戦2勝）。18頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。

4歳（2007年）

1月6日、約7か月半の休養明けで迎えた8戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は勢いを失って16着に終わった。

1月24日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は熊沢重文騎手（5戦2勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に敗れた。

2月3日、中0週で迎えた10戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に敗れた。

3月4日、中3週で迎えた11戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた12戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は失速してしまい15着に終わった。

4月7日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に終わった。

4月21日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（6戦2勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

10月14日、約6か月の休み明けで迎えた15戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に終わった。

11月17日、中4週で迎えた16戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのトパーズステークス（京都ダート1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では切れる脚を使えず16着に終わった。

12月15日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず10着に終わった。

5歳（2008年）

1月5日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に終わった。

1月20日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り小雨/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

2月17日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で酒井学騎手（4戦0勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

3月9日、中2週で迎えた21戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が振るわず16着に終わった。

4月12日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は酒井学騎手（5戦0勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい14着に敗れた。

4月26日、中1週で迎えた23戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 雨/良）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。

10月18日、約6か月の休み明けで迎えた24戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では決め手に欠いて12着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた25戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に49kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、4着を確保した。

12月6日、中3週で迎えた26戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（7戦2勝）。17頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は一杯になって13着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた27戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい18着に敗れた。

6歳（2009年）

1月18日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り雨/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で荻野琢真騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く粘り込んで、最後は2着のナムラマースに3馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

3月22日、中8週で迎えた29戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で荻野琢真騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、後続を5馬身以上離して、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。

5月3日、中5週で迎えた30戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で荻野琢真騎手（3戦1勝）。18頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを18番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい18着に終わった。

10月11日、約5か月半の休養明けで迎えた31戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で荻野琢真騎手（4戦1勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて14着に終わった。

11月15日、中4週で迎えた32戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（8戦2勝）。18頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でなんとか走り抜いたが、抜け出したクィーンスプマンテを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

12月27日、中5週で迎えた33戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（9戦2勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず14着に終わった。

7歳（2010年）

1月17日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた34戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（10戦2勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は一杯になって12着に敗れた。

7月25日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg絞って迎えた35戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は荻野琢真騎手（5戦1勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を5馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き16着に終わった。

8月29日、中4週で迎えた36戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って16着に終わった。

11月14日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた37戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。17頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい17着に終わった。