サヴォワールエメ（2016年生、母ニアメ）
Savoir Aimer
2016.04.09
サヴォワールエメ（2016年4月9日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「愛すること(仏)」。毛色は栗毛。種牡馬のダイワメジャー（当時15歳）と交配したニアメが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2021年のオパールステークス(オープン ハンデ)に勝利した他、2022年のUHB賞(オープン ハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、平井裕によって3,348万円で落札された。
友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（2018年）
11月4日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は446kg。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のハナイロコマチをクビ差振り切って初白星を挙げた。
12月9日、中4週で迎えた2戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。
3歳（2019年）
4月14日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、3歳500万下（阪神芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のファナティックを半馬身振り切って久方ぶりの実戦を物にした。
5月26日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝1800m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり5着に敗れた。
6月30日、中4週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 小雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。
12月22日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた6戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのクリスマスキャロル賞（阪神芝1600m 外回り 雨/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスラッシュメタルに2馬身の差をつけて久々の一戦を制した。
4歳（2020年）
1月18日、中3週で迎えた7戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 小雨/重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。
4月25日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、4歳以上3勝クラスの彦根ステークス（京都芝1400m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（3戦1勝）。17頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。
5月16日、中2週で迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスのパールステークス（新潟芝1800m 外回り 雨/良）に出走。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。
6月7日、中2週で迎えた10戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのストークステークス（阪神芝1600m 外回り 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦のガッツでゴールまで勇戦し、6着を確保した。
7月11日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスのマレーシアカップ（阪神芝1800m 外回り 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。
8月8日、中3週で迎えた12戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの佐渡ステークス（新潟芝1800m 外回り 曇/重）に出走。18頭立ての17番人気で12番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて7着に敗れた。
5歳（2021年）
1月10日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの若潮ステークス（中山芝1600m 外回り 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。
2月14日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた14戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり16着に終わった。
4月4日、中6週で迎えた15戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。
5月1日、中3週で迎えた16戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのバーデンバーデンカップ（新潟芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず8着に敗れた。
5月29日、中3週で迎えた17戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの志摩ステークス（中京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。
7月24日、中7週で迎えた18戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの越後ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。
8月21日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上3勝クラスの佐世保ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。
9月4日、中1週で迎えた20戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのテレQ杯（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の気力で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のロードベイリーフを半馬身振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。
10月9日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの夕刊フジ杯オパールステークス（阪神芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、しっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のナランフレグに1馬身の差をつけて5勝目をマークした。
11月28日、中6週で迎えた22戦目は、G3の京阪杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。
6歳（2022年）
1月30日、中8週で迎えた23戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦1勝）。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。
3月5日、中4週で迎えた24戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず12着に終わった。
5月8日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり17着に終わった。
7月17日、中9週で迎えた26戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。
8月14日、中3週で迎えた27戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の闘志でゴールまで力戦し、3着を確保した。
デビュー前
1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、平井裕によって3,348万円で落札された。
辻野泰之厩舎（栗東）へ入厩。
8月28日、デビュー戦は松田大作騎手を鞍上に据えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番ゲートからスタート。出走取消となった。
10月9日、中7週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（阪神芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。
2022年10月14日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。