ハナイロコマチ（2016年生、母フェアリースマイル）

ハナイロコマチ（2016年2月22日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「花色＋小町。百人一首の上の句より」。毛色は鹿毛。種牡馬のトビーズコーナー（当時8歳）と交配したフェアリースマイルが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は松木加代。主な勝ち鞍は2020年の楽天競馬でおトクにポイント貯まる特別(一般B2一)。

経歴

デビュー前

飯田雄三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

11月4日、デビュー戦は川島信二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は440kg。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったサヴォワールエメにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

11月25日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

12月15日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい12着に敗れた。

3歳（2019年）

10月9日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた4戦目は、松井伸也騎手を鞍上に迎えて、アポイ岳世界ジオパーク特別（門別ダート1200m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

10月22日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、ヤマモミジ特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る形となり、で一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

11月26日、中4週で迎えた6戦目は、兼子千央騎手を鞍上に迎えて、あざみ賞（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のアリュモモフェイスに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月24日、中3週で迎えた7戦目は、一般B2三（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で兼子千央騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、スコッチフラワーに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2020年）

4月28日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、楽天競馬でおトクにポイント貯まる特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で兼子千央騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のナムラモアに2馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦を物にした。

5月19日、中2週で迎えた9戦目は、金沢城特別（金沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で兼子千央騎手（3戦2勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、エイシンビジョンに交わされて1馬身差の2着となった。

6月7日、中2週で迎えた10戦目は、青柳正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞の徽軫賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に敗れた。

6月28日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定戦のタチアオイ賞（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は兼子千央騎手（4戦2勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月25日、中7週で迎えた12戦目は、2020JBCまであと70日（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で兼子千央騎手（5戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

9月6日、中1週で迎えた13戦目は、柴田勇真騎手を鞍上に迎えて、福井県畜産協会長賞（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、サクラトップスターに交わされて2馬身半差の2着となった。

9月20日、中1週で迎えた14戦目は、飯田風の盆賞特別編成（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は兼子千央騎手（6戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、マヤノガルネリに半馬身交わされて2着に敗北した。

10月6日、中1週で迎えた15戦目は、恋路賞（金沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で兼子千央騎手（7戦2勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

11月2日、中3週で迎えた16戦目は、2020JBCまであと1日（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は青柳正義騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

5歳（2021年）

6月1日、約7か月の休み明けで迎えた17戦目は、一般C2五（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は兼子千央騎手（8戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

6月15日、中1週で迎えた18戦目は、一般C2五（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で兼子千央騎手（9戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ格好となり、でレースを進める。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサクラトップホームに8馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

6月29日、中1週で迎えた19戦目は、ブルーベリー特別（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で兼子千央騎手（10戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、ベルゼブブにクビ差交わされて2着に甘んじた。

7月4日、連闘で迎えた20戦目は、田知弘久騎手を鞍上に迎えて、株式会社阿部マルエクスプレス★記念（金沢ダート1500m 雨/重）に出走。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り5着に敗れた。

7月20日、中1週で迎えた21戦目は、一般C1三（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は柴田勇真騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、サーストンシカゴに交わされて5馬身差の2着となった。

8月17日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた22戦目は、朝ノ姉妹4回目の20歳の誕生日記念（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田勇真騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のケンブリッジジッタに1馬身半の差をつけて4勝目をつかんだ。

9月5日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた23戦目は、サフラン賞（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田勇真騎手（3戦1勝）。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のサイモンジルバを半馬身振り切って5勝目を手中に収めた。

9月28日、中2週で迎えた24戦目は、堀場裕充騎手を鞍上に迎えて、恋路賞（金沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、ケージーキンカメに交わされて1馬身差の2着となった。

10月12日、中1週で迎えた25戦目は、楽天競馬はポイント貯まる賞（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は柴田勇真騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のマイネルアルモニコに1馬身半の差をつけて6勝目をマークした。