テイエムシンスター（1990年生、母ブリゲスタ）

テイエムシンスター（1990年4月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリルドルフ（当時9歳）と交配したブリゲスタが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はシンボリ牧場。戦績は、中央平地36戦3勝2着9回。主な勝ち鞍は1995年の5歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

吉永忍厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

12月12日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は432kg。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

12月20日、連闘で迎えた2戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力満点の伸びを見せたが、伸びてきたタガノスペシャル決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3歳（1993年）

1月6日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったトップモーニングにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

1月16日、中0週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

2月7日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったヒロノアダムスに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月20日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた6戦目は、4歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

3月20日、中3週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、勝ったマチカネムサシノに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

4月3日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（4戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマルブツグレースに5馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4月17日、中1週で迎えた9戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。

5月9日、中2週で迎えた10戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下の矢車賞（京都芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

5月22日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定4歳500万下の野苺賞（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（5戦1勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず最後はテイエムジャズと並んで7着同着となった。

6月12日、中2週で迎えた12戦目は、4歳500万下の胡蝶蘭賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、勝ったチェスナットボーイにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

7月3日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定4歳500万下のなでしこ賞（京都芝1800m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

7月31日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の日田特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（3戦0勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

8月7日、連闘で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の牧園特別（小倉芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（4戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

8月22日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

9月5日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

9月25日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の西脇特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（3戦0勝）。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

4歳（1994年）

4月23日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（5戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた20戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（6戦0勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、4着を確保した。

5月21日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（7戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に敗れた。

6月5日、中1週で迎えた22戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

7月16日、中5週で迎えた23戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の英彦山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

7月30日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の日田特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

8月21日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったテイエムジャズに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

9月4日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（8戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったオーゴンテイオーにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

10月8日、中4週で迎えた27戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

10月22日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

11月6日、中1週で迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して8番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

11月19日、中1週で迎えた30戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（9戦0勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したスターオブランカにクビ差届かず2着となった。

12月11日、中2週で迎えた31戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取り、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた32戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、アイドルマシーンに交わされて1馬身半差の2着となった。

5歳（1995年）

1月15日、中2週で迎えた33戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

2月18日、中4週で迎えた34戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

3月4日、中1週で迎えた35戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のハリスンマリーに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

3月26日、中2週で迎えた36戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/不良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエスケイクリスタルをハナ差振り切ってファンの期待に応えた。