ホクトフィーバス（1991年生、母ホクトビーナス）

ホクトフィーバス（1991年3月27日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のミルジヨージ（当時16歳）と交配したホクトビーナスが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）齊藤英牧場。戦績は、中央平地29戦8勝2着3回。1995年のオータムスプリントステークス(オープン)に勝利した他、1995年の青函ステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中野隆良厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1994年）

1月9日、デビュー戦は安田富男騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて、最後は2着のマイネマジックを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

4月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

4月16日、中1週で迎えた3戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では生得の持久力でひたむきに粘り続けて、最後は2着のワンマンキングを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

9月4日、約4か月半の休養明けで迎えた4戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の五稜郭特別（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のスズノキセツを半馬身振り切って休養明けの一戦を物にした。

9月18日、中1週で迎えた5戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館ダート1000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

10月15日、中3週で迎えた6戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の秋嶺ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

11月19日、中4週で迎えた7戦目は、霜月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、勝ったアイオーユーにねじ伏せられて5馬身差の2着となった。

12月3日、中1週で迎えた8戦目は、仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で的場均騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のリアルに3馬身の差をつけて4勝目を挙げた。

12月18日、中1週で迎えた9戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい10着に終わった。

4歳（1995年）

7月16日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、福島民報杯（福島芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のドージマムテキに1馬身1/4の差をつけて休養明け初戦を物にした。

8月13日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったニホンピロスタディに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月3日、中2週で迎えた12戦目は、青函ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（4戦2勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のニホンピロスタディに1馬身半の差をつけて6勝目を獲得した。

9月30日、中3週で迎えた13戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（5戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のスーパーライセンスに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

10月28日、中3週で迎えた14戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で的場均騎手（6戦4勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

12月17日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場均騎手（7戦4勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

5歳（1996年）

3月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのアメジストステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で的場均騎手（8戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

4月13日、中5週で迎えた17戦目は、卯月ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で的場均騎手（9戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のサクラエイコウオーを3/4馬身振り切って8勝目を手に入れた。

6歳（1997年）

4月13日、約12か月の休み明けで迎えた18戦目は、卯月ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で的場均騎手（10戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

5月18日、中4週で迎えた19戦目は、G1の高松宮杯（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で的場均騎手（11戦5勝）。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて18着に敗れた。

6月15日、中3週で迎えた20戦目は、福島競馬場スタンド改築記念バーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は安田富男騎手（3戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、シャドウクリークに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月24日、中9週で迎えた21戦目は、キーンランドカップ（札幌芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

10月26日、中8週で迎えた22戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。端に立ち、息の入らないペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

11月22日、中3週で迎えた23戦目は、土谷智紀騎手を鞍上に迎えて、G2のCBC賞（中京芝1200m 小雨/良）に出走。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は力尽きて14着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた24戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安田富男騎手（5戦2勝）。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。

7歳（1998年）

1月18日、中4週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのサンライズステークス（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（6戦2勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、厳しいペースで馬群を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は勢いを失って13着に敗れた。

2月22日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた26戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。

4月19日、中7週で迎えた27戦目は、卯月ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦1勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって10着に終わった。

5月17日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた28戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、栗東ステークス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

6月28日、中5週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は中舘英二騎手（3戦1勝）。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて8着に終わった。