フィールドルージュ（2002年生、母メジロレーマー）

フィールドルージュ（2002年4月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のクロコルージュ（当時7歳）と交配したメジロレーマーが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は中田英樹。戦績は、中央平地24戦7勝2着4回、地方6戦2勝。2007年のジャパンカップダート(G1)で2着に入った他、2008年の川崎記念(Jpn1)に勝利するなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、中田英樹から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、地田勝三によって787.5万円で落札された。

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

9月12日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。5頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい3着に終わった。

10月10日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

3歳（2005年）

4月23日、約6か月半の休養明けで迎えた3戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、5着に入り込んだ。

5月15日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のソウルサバイヴァーに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

6月18日、中4週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のアサクサムスタングに4馬身の差をつけて制した。

7月10日、中2週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の竜飛崎特別（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

4歳（2006年）

1月15日、約6か月半の休養明けで迎えた7戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦2勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、勝ったラッキーブレイクにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

2月5日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永幹夫騎手（5戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したアイファーフクオーを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月26日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で松永幹夫騎手（6戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るビッググラスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

4月1日、中4週で迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のタイキヴァンベールを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

4月23日、中2週で迎えた11戦目は、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露し、4着に入った。

6月24日、中8週で迎えた12戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るメテオバーストを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月16日、中2週で迎えた13戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったトーセンブライトに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

10月28日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、3着に入った。

11月25日、中3週で迎えた15戦目は、G1のジャパンカップダート（東京ダート2100m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

12月24日、中3週で迎えた16戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2006ファイナルステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5歳（2007年）

1月21日、中3週で迎えた17戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

2月18日、中3週で迎えた18戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月23日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のタガノサイクロンに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりの一戦を物にした。

7月15日、中2週で迎えた20戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のタガノゲルニカを半馬身振り切って7勝目をゲットした。

10月27日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、4着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた22戦目は、G1のジャパンカップダート（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦2勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では弾けるような伸びを見せたが、勝ったヴァーミリアンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

12月24日、中3週で迎えた23戦目は、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2500m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るロングプライドを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

6歳（2008年）

1月30日、中4週で迎えた24戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るフリオーソを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけてG1ホースの称号を手にした。

2月24日、中3週で迎えた25戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（6戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。競走中止となった。

11月3日、約8か月半の休養明けで迎えた26戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のJBCクラシック（園田ダート1870m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

11月26日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた27戦目は、Jpn2の彩の国浦和記念（浦和ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（7戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

9歳（2011年）

4月24日、約29か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた28戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。

6月29日、中8週で迎えた29戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

11月3日、約4か月の休養明けで迎えた30戦目は、Jpn1のJBCクラシック（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（3戦0勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。