サルセル（2019年生、母レディストレイツ）

サルセル（2019年5月30日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「フランスの地名」。毛色は栗毛。種牡馬のエスポワールシチー（当時14歳）と交配したレディストレイツが17歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は田中スタッド。主な勝ち鞍は2022年の愛くん御聖誕記念(一般C25)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、田中スタッドから「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、ケイアイファームによって858万円で落札された。

茶木太樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

12月5日、デビュー戦は西村淳也騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。10頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた2戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

3歳（2022年）

1月5日、中1週で迎えた3戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

5月8日、約4か月の休み明けで迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

5月21日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

7月16日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

8月27日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

2022年8月31日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

9月30日、中4週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた8戦目は、細川智史騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の松江さん第二の人生頑張れ記念（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったセントレアに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

10月11日、中1週で迎えた9戦目は、ねこ店長Q太郎誕生日記念（名古屋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で細川智史騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた10戦目は、会沢レーシング代表来場記念（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で細川智史騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったオリエンタルキングに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月8日、中1週で迎えた11戦目は、加藤誓二騎手を鞍上に迎えて、愛くん御聖誕記念（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のナーサックに5馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

11月23日、中1週で迎えた12戦目は、宇連川特別（名古屋ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤誓二騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

12月16日、中2週で迎えた13戦目は、ヤングジョッキーズFR名古屋第1戦（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤誓二騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のバーニングサンを3/4馬身振り切って2勝目を奪取した。

4歳（2023年）

1月25日、中5週で迎えた14戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、一般C3五六（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のマテラハチイチを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

2月20日、中3週で迎えた15戦目は、一般C2十二十三（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、サーストントラストに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月7日、中1週で迎えた16戦目は、一般C2十一十二十三（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定戦のうお座特別（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で矢野貴之騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヒメカミノメガミに5馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

4月21日、中3週で迎えた18戦目は、かに座特別（大井ダート1650m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で矢野貴之騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

5月9日、中2週で迎えた19戦目は、一般C1五六七（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で矢野貴之騎手（5戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

5月25日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定戦のこぎつね座特別（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で矢野貴之騎手（6戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

6月6日、中1週で迎えた21戦目は、一般C1五六七（大井ダート1600m 内回り雨/重）に出走。鞍上は8戦連続で矢野貴之騎手（7戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

6月27日、中2週で迎えた22戦目は、谷内貫太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の一般C1 C2（大井ダート1400m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

7月14日、中1週で迎えた23戦目は、一般C2二三（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で谷内貫太騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

8月4日、中2週で迎えた24戦目は、マイ・タイ賞（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で谷内貫太騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のプリメラクラセに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

8月29日、中3週で迎えた25戦目は、岡村健司騎手を鞍上に迎えて、なまずの里よしかわ賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

9月19日、中2週で迎えた26戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、四尺玉!こうのす花火大会賞（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮戦したが、勝ったリョウタスペシャルを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

10月16日、中3週で迎えた27戦目は、秋陽特別（浦和ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

10月25日、連闘で迎えた28戦目は、福原杏騎手を鞍上に迎えて、馬い!八丈島青レモン発売記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、異次元の末脚を爆発させて、最後は2着のキョウエイパラストに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月24日、中3週で迎えた29戦目は、一般B3三（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福原杏騎手（1戦1勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に終わった。

5歳（2024年）

3月27日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた30戦目は、七夕裕次騎手を鞍上に迎えて、春の夢特別（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

4月19日、中2週で迎えた31戦目は、青葉特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で七夕裕次騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。