ブレイクタイム（1997年生、母ホマレノプリンセス）

ブレイクタイム（1997年5月21日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のデインヒル（当時11歳）と交配したホマレノプリンセスが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は谷口牧場。戦績は、中央平地22戦6勝2着6回、地方1戦0勝。2001年の安田記念(G1)で2着に入った他、2003年の京成杯オータムハンデキャップ(ハンデG3)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

山本正司厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2000年）

2月6日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1200m 雨/良）に出走。馬体重は552kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダイアモンドカホーに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月27日、中2週で迎えた2戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったプラントタイヨオーにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。

3月12日、中1週で迎えた3戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るトウホージュディを3/4馬身差し切って優勝

4月2日、中2週で迎えた4戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦2勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

5月13日、中5週で迎えた5戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のダンツキャストに2馬身半の差をつけて勝利をモノにする

6月11日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は松永幹夫騎手（4戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

7月9日、中3週で迎えた7戦目は、3歳オープンの菩提樹ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪い、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力でバテることなく粘り続けて、最後は2着のメジロマリーをクビ差振り切って圧倒的人気に応えた。

9月10日、中8週で迎えた8戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（2戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

10月1日、中2週で迎えた9戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったエイシンルバーンにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

10月21日、中2週で迎えた10戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は松永幹夫騎手（5戦2勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

4歳（2001年）

5月6日、約6か月半の休養明けで迎えた11戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（6戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったプリエミネンスにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

6月3日、中3週で迎えた12戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったブラックホークにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

7月1日、中3週で迎えた13戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（7戦2勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着に入った。

9月30日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（8戦2勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい8着に敗れた。

5歳（2002年）

7月14日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた15戦目は、NSTオープン（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（9戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したマグナーテンにクビ差届かず2着に惜敗した。

8月18日、中4週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた16戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（10戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったカルストンライトオから2馬身差の2着に敗北した。

9月8日、中2週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた17戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（11戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のミデオンビットに4馬身の差をつけて念願の重賞初制覇を果たした。

10月27日、中6週で迎えた18戦目は、G1の天皇賞（秋）（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永幹夫騎手（12戦3勝）。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

11月17日、中2週で迎えた19戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で松永幹夫騎手（13戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

12月15日、中3週で迎えた20戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松永幹夫騎手（14戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

6歳（2003年）

8月18日、約8か月の休養明けで迎えた21戦目は、G3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で松永幹夫騎手（15戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

9月14日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で松永幹夫騎手（16戦3勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るシベリアンホークをクビ差だけ差し切って2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

7歳（2004年）

8月1日、約10か月半の休み明けで迎えた23戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で松永幹夫騎手（17戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。