フクイル（2011年生、母エレガントシチー）

フクイル（2011年2月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「福は内より」。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時12歳）と交配したエレガントシチーが14歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地6戦0勝、地方27戦6勝2着5回。主な勝ち鞍は2015年のターコイズ特選(C1-1)。

経歴

デビュー前

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

12月21日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 小雨/重）に出走。馬体重は428kg。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

3歳（2014年）

3月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に敗れた。

4月24日、中6週で迎えた3戦目は、佐久間寛志騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のつつじ賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛進したが、トットコにハナ差交わされて2着となった。

6月1日、中4週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐久間寛志騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

7月12日、中5週で迎えた5戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

8月17日、中4週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は佐久間寛志騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着を確保した。

8月30日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐久間寛志騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

9月28日、中3週で迎えた8戦目は、石川慎将騎手を鞍上に迎えて、ハマアザミ賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のドリームルーツに1馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4歳（2015年）

7月11日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた9戦目は、真島正徳騎手を鞍上に迎えて、半夏生特選（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では全く伸びず4着に敗れた。

7月26日、中1週で迎えた10戦目は、こと座特選（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島正徳騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

8月8日、中1週で迎えた11戦目は、立秋特選（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島正徳騎手（2戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のジャンピンジャックに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

8月30日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上C1-4（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で真島正徳騎手（3戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のラジアントカットに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

9月20日、中2週で迎えた13戦目は、長崎街道境原宿特選（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で真島正徳騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、ラジアントカットに半馬身交わされて2着に敗北した。

10月3日、中1週で迎えた14戦目は、季秋特選（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で真島正徳騎手（5戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のラジアントカットを半馬身振り切って4勝目をつかんだ。

11月21日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、おひつじ座特選（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で真島正徳騎手（6戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた16戦目は、ターコイズ特選（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で真島正徳騎手（7戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウメに4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

12月26日、中2週で迎えた17戦目は、長崎街道鳴瀬宿特選（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で真島正徳騎手（8戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のフジノピューマに1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

5歳（2016年）

1月11日、中1週で迎えた18戦目は、ジャニュアリー特選（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で真島正徳騎手（9戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた19戦目は、小松丈二騎手を鞍上に迎えて、長崎街道嬉野宿特選（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったマイネルプレジャーを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

2月27日、中3週で迎えた20戦目は、長崎街道松原宿特選（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で小松丈二騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

4月9日、中5週で迎えた21戦目は、ダイヤモンド特選（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は真島正徳騎手（10戦5勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

4月30日、中2週で迎えた22戦目は、エイプリル特選（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は小松丈二騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

5月28日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、ジェイド特選（佐賀ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小松丈二騎手（3戦0勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

6歳（2017年）

1月4日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から7kg絞って迎えた24戦目は、吉田順治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1-6（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

1月14日、中0週で迎えた25戦目は、紅梅賞（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

2月5日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上C1-6（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は真島正徳騎手（11戦5勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた27戦目は、セントポーリア賞（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は吉田順治騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた28戦目は、菜の花賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったキアロディソーレに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

4月2日、中2週で迎えた29戦目は、春蘭賞（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田順治騎手（4戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

4月22日、中2週で迎えた30戦目は、麗春賞（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は真島正徳騎手（12戦5勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

5月14日、中2週で迎えた31戦目は、エメラルド特選（佐賀ダート900m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で真島正徳騎手（13戦5勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったカシノシュウセイに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

6月20日、中4週で迎えた32戦目は、紫陽花賞（佐賀ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は吉田順治騎手（5戦0勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

7月1日、中1週で迎えた33戦目は、クロサギ賞（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（6戦0勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に終わった。