スティッフェリオ（2014年生、母シリアスアティテュード）

スティッフェリオ（2014年2月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「オペラ作品名。近年発見され蘇った名作でシリアスな内容」。毛色は鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時20歳）と交配したシリアスアティテュードが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2020年の天皇賞（春）(G1)で2着に入った他、2019年のオールカマー(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額6,000万円（150万×40口）で一口馬主が募集された。

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

9月18日、デビュー戦は松若風馬騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り雨/重）に出走。馬体重は456kg。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、ワンダープチュックに半馬身交わされて2着となった。

12月25日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

3歳（2017年）

2月11日、中6週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、マナローラにクビ差交わされて2着に惜敗した。

2月25日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松若風馬騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のハギノアレスをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

3月25日、中3週で迎えた5戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の大寒桜賞（中京芝2200m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

6月25日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の奥尻特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

7月9日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るトータルソッカーを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月23日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の松前特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月18日、中7週で迎えた9戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で北村友一騎手（3戦1勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

10月22日、中4週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は松若風馬騎手（4戦1勝）。18頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

4歳（2018年）

2月3日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の稲荷特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月3日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の千里山特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のレッドイグニスをクビ差振り切って優勝

3月25日、中2週で迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の美浦ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

6月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北斗特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端に立ち、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のジェネラルゴジップに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月7日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の五稜郭ステークス（函館芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は北村友一騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、勝ったマイスタイルに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

7月28日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTVh賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のプロフェットに1馬身3/4の差をつけて5勝目をつかんだ。

8月19日、中2週で迎えた17戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（3戦2勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、5着を確保した。

10月14日、中7週で迎えた18戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、オクトーバーステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

11月11日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のマイスタイルに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの仲間入りを果たした。

5歳（2019年）

2月17日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（5戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタニノフランケルをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

3月31日、中5週で迎えた21戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

6月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（6戦4勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

9月22日、約3か月の休み明けで迎えた23戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（7戦4勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。端をきり、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で持ち堪えて、最後は2着のミッキースワローに1馬身3/4の差をつけて3つ目の重賞タイトルを獲得した。

10月27日、中4週で迎えた24戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（8戦5勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

12月22日、中7週で迎えた25戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸山元気騎手（9戦5勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい13着に終わった。

6歳（2020年）

1月26日、中4週で迎えた26戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で丸山元気騎手（10戦5勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

3月28日、中8週で迎えた27戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着を確保した。

5月3日、中4週で迎えた28戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（5戦1勝）。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、伸びてきたフィエールマン決め手に屈してハナ差の2着となった。

6月28日、中7週で迎えた29戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

2020年7月29日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。