トーセンバジル（2012年生、母ケアレスウィスパー）

トーセンバジル（2012年3月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋バジル。花言葉『何という幸運』」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時6歳）と交配したケアレスウィスパーが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地19戦5勝2着3回、海外3戦0勝。2018年のアンダーウッドステークス(豪・G1)で2着に入った他、2017年の香港ヴァーズ(香・G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、近藤英子によって1億4,175万円で落札された。

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

6月29日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は462kg。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したティルナノーグにクビ差届かず2着に甘んじた。

8月17日、中6週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、グイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のサトノラーゼンに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月18日、中8週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の紫菊賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、勝ったティルナノーグにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

12月6日、中6週で迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカカドゥをクビ差振り切って下馬評通りの実力を証明した。

3歳（2015年）

3月8日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

5月9日、中8週で迎えた6戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

5月30日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

9月27日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入った。

4歳（2016年）

6月26日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

7月24日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の渥美特別（中京芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサンデーウィザードをクビ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

8月21日、中3週で迎えた11戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のワールドインパクトを3/4馬身振り切って4勝目を挙げた。

10月10日、中6週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のハッピーモーメントに1馬身1/4の差をつけて5勝目をつかんだ。

11月27日、中6週で迎えた13戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦2勝）。17頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

5歳（2017年）

3月19日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月30日、中5週で迎えた15戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。17頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

9月3日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

10月9日、中4週で迎えた17戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（5戦0勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたスマートレイアー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

12月10日、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、G1の香港ヴァーズ（香港・シャティン芝2400m）に出走。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。3着に入った。

6歳（2018年）

3月24日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4月29日、中4週で迎えた20戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。17頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、6着に終わった。

9月15日、G1のマカイビーディーヴァステークス（オーストラリア・フレミントン芝1600m）に出走。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。11着に終わった。

9月30日、G1のアンダーウッドステークス（オーストラリア・コーフィールド芝1800m）に出走。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったHomesmanから短アタマ差の2着となった。

10月13日、G1のラドブロークスステークス（オーストラリア・コーフィールド芝2000m）に出走。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。10着に敗れた。

10月27日、G2のムーニーバレーゴールドカップ（オーストラリア・ムーニーバレー芝2500m）に出走。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。12着に敗れた。