ミュルザンヌ（2007年生、母ダンシングエコー）

ミュルザンヌ（2007年6月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ル・マン２４時間レースの行われるサルトサーキットのコーナー名」。毛色は青毛。種牡馬のアドマイヤボス（当時10歳）と交配したダンシングエコーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はファニーフレンズファーム。戦績は、中央平地2戦0勝、地方27戦7勝2着3回。主な勝ち鞍は2010年の3歳。

経歴

デビュー前

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2010年）

1月16日、デビュー戦は竹之下智昭騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず15着に敗れた。

3月27日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で竹之下智昭騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

5月6日、中5週で迎えた3戦目は、丹羽克輝騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート800m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るコスモルアノーヴァを次元の違う末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

5月19日、中1週で迎えた4戦目は、3歳（名古屋ダート800m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で丹羽克輝騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったラインラピットに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

6月1日、中1週で迎えた5戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丹羽克輝騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったマヤノリュウジンに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

6月17日、中1週で迎えた6戦目は、3歳（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丹羽克輝騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のゴールドロザリーに2馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

7月1日、中1週で迎えた7戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で丹羽克輝騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

7月14日、中1週で迎えた8戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で丹羽克輝騎手（5戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

8月10日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で丹羽克輝騎手（6戦2勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

8月25日、中1週で迎えた10戦目は、児島真二騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい6着に敗れた。

9月15日、中2週で迎えた11戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で児島真二騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り7着に終わった。

9月29日、中1週で迎えた12戦目は、3歳戦の功ちゃん28歳バースデー記念（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で児島真二騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい8着に終わった。

10月6日、連闘で迎えた13戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で児島真二騎手（3戦0勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず4着に終わった。

10月11日、連闘で迎えた14戦目は、持原大志騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の笠松中学校3年還暦記念（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

10月20日、連闘で迎えた15戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で持原大志騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた16戦目は、一般C13（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は丹羽克輝騎手（7戦2勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

11月17日、中1週で迎えた17戦目は、一般C13（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は持原大志騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き5着に終わった。

11月24日、連闘で迎えた18戦目は、一般C11（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は丹羽克輝騎手（8戦2勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

12月2日、連闘で迎えた19戦目は、一般C10（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹羽克輝騎手（9戦2勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマミマーズを目の覚めるような末脚でハナ差だけ差し切って制した。

12月9日、連闘で迎えた20戦目は、一般C7（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で丹羽克輝騎手（10戦3勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のサヴァランを半馬身振り切って4勝目をマークした。

12月24日、中1週で迎えた21戦目は、祝!伊藤衞満80才誕生日記念（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は持原大志騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、勝ったゴールドスイングを半馬身捉え切れず2着となった。

4歳（2011年）

1月3日、中0週で迎えた22戦目は、一般C6（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は丹羽克輝騎手（11戦4勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のエムティドリームをクビ差振り切って断トツ人気に応えた。

1月28日、中3週で迎えた23戦目は、葉牡丹特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹羽克輝騎手（12戦5勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

2月25日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、真音&百音☆桃の節句記念23’（名古屋ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で丹羽克輝騎手（13戦5勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のオリオンジャックをクビ差振り切って6勝目を手に入れた。

3月25日、中3週で迎えた25戦目は、つくし賞（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で丹羽克輝騎手（14戦6勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

3月31日、連闘で迎えた26戦目は、一般B8（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で丹羽克輝騎手（15戦6勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のコスモルアノーヴァに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月13日、中1週で迎えた27戦目は、一般B5（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で丹羽克輝騎手（16戦7勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

5月5日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた28戦目は、水瀬伊織様15歳のお誕生日記念（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で丹羽克輝騎手（17戦7勝）。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

8月31日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた29戦目は、一般C2（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で丹羽克輝騎手（18戦7勝）。9頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。