オリオンジャック（2005年生、母アイムインローズ）

オリオンジャック（2005年4月26日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のラスカルスズカ（当時9歳）と交配したアイムインローズが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は木村牧場。戦績は、地方35戦15勝2着7回。2008年の新春ペガサスカップ(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、木村牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」と「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

川西毅厩舎（名古屋）へ入厩。

2歳（2007年）

9月7日、デビュー戦は山本茜騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュゴールド（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月20日、中1週で迎えた2戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、2歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず4着に敗れた。

10月4日、中1週で迎えた3戦目は、2歳戦のセレクトゴールド（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

11月2日、中3週で迎えた4戦目は、2歳戦のセレクトゴールド（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のピーティシゲキに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月4日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、2歳（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸部尚実騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

12月18日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた6戦目は、2歳（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸部尚実騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のサチコゴージャスを3/4馬身振り切ってファンの高評価に応えた。

3歳（2008年）

1月2日、中1週で迎えた7戦目は、3歳地方重賞の新春ペガサスカップ（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で戸部尚実騎手（5戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったサチコゴージャスに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

3月6日、中8週で迎えた8戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞のスプリングカップ（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

12月4日、約9か月の休養明けで迎えた9戦目は、一般C10（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（6戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のケイウンショウリに1馬身の差をつけて久しぶりの一戦をモノにした。

12月25日、中2週で迎えた10戦目は、阪野学騎手を鞍上に迎えて、冬牡丹特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

4歳（2009年）

1月3日、連闘で迎えた11戦目は、一般C5（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で阪野学騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のクールブルーを半馬身振り切って断トツ人気に応えた。

1月16日、中1週で迎えた12戦目は、なずな特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で阪野学騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったトレジャーマウントに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

1月30日、中1週で迎えた13戦目は、一般C3（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で阪野学騎手（3戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のヴァーツラフを3/4馬身振り切って圧倒的人気に応えた。

2月6日、連闘で迎えた14戦目は、一般B13（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で阪野学騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメイショウシーワンに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

3月30日、中6週で迎えた15戦目は、anken0820.net杯（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で阪野学騎手（5戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のレッドホークに2馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月20日、約8か月の休み明けで迎えた16戦目は、一般C3（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で阪野学騎手（6戦4勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

12月4日、中1週で迎えた17戦目は、一般C3（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で阪野学騎手（7戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ターニングストーンに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

12月11日、連闘で迎えた18戦目は、一般C2（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で阪野学騎手（8戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクラレットジュエルに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

5歳（2010年）

1月2日、中2週で迎えた19戦目は、松竹梅特別（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で阪野学騎手（9戦5勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

1月15日、中1週で迎えた20戦目は、琉聖君誕生日記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で阪野学騎手（10戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のユキノロマンスに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

1月21日、連闘で迎えた21戦目は、一般B9（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は12戦連続で阪野学騎手（11戦6勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて、最後は2着のトミノペガサスを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

2月3日、中1週で迎えた22戦目は、一般B7（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は13戦連続で阪野学騎手（12戦7勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のターニングストーンに1馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

3月25日、中6週で迎えた23戦目は、やよい賞（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は14戦連続で阪野学騎手（13戦8勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のユメノオウジャに2馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4月13日、中2週で迎えた24戦目は、一般B3（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は15戦連続で阪野学騎手（14戦9勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のメモリーキャップに1馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

4月20日、連闘で迎えた25戦目は、一般B2（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は16戦連続で阪野学騎手（15戦10勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた26戦目は、一般B3（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は17戦連続で阪野学騎手（16戦10勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったバルバロッサに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月19日、中1週で迎えた27戦目は、一般B3（名古屋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は18戦連続で阪野学騎手（17戦10勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のターニングストーンをクビ差振り切って断然人気に応えた。

6月1日、中1週で迎えた28戦目は、双子座特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で阪野学騎手（18戦11勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

6月14日、中1週で迎えた29戦目は、水無月特別（名古屋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は20戦連続で阪野学騎手（19戦11勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

6歳（2011年）

1月27日、約7か月半の休養明けで迎えた30戦目は、一般C7（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は21戦連続で阪野学騎手（20戦11勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、コスモルアノーヴァに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

2月25日、中3週で迎えた31戦目は、真音&百音☆桃の節句記念23’（名古屋ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（7戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったミュルザンヌをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

3月11日、中1週で迎えた32戦目は、一般C3（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は阪野学騎手（21戦11勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスマートザイアを猛烈な末脚で3/4馬身差し切って勝利数を15に伸ばす

3月24日、中1週で迎えた33戦目は、一般B8（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で阪野学騎手（22戦12勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、スルーザグリーンに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

3月30日、連闘で迎えた34戦目は、一般B7（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で阪野学騎手（23戦12勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月14日、中1週で迎えた35戦目は、大畑雅章騎手を鞍上に迎えて、一般B6（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って9着に敗れた。