ルーベンスメモリー（2000年生、母ダイナフランダース）

ルーベンスメモリー（2000年4月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ルーベンスの思い出」。毛色は鹿毛。種牡馬のジェニュイン（当時8歳）と交配したダイナフランダースが22歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地40戦6勝2着11回。2006年のみなみ北海道ステークス(オープンハンデ)で2着に入った他、2006年のエイプリルステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

高橋祥泰厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

12月7日、デビュー戦はD.バルジュー騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、4着に入った。

12月21日、中1週で迎えた2戦目は、2歳新馬（中山芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.バルジュー騎手（1戦0勝）。17頭立ての6番人気で大外17番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

3歳（2003年）

2月2日、中5週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でD.バルジュー騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったニシノボーゲンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3月16日、中5週で迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネルフィガロを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月12日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったゼンノロブロイに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

5月4日、中2週で迎えた6戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月25日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、逃げるビービートマホークにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月15日、中2週で迎えた8戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝2300m 小雨/稍重）に出走。17頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したシャドウビンテージにハナ差届かず2着に甘んじた。

4歳（2004年）

5月2日、約10か月半の休養明けで迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったバアゼルテイオーにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

6月13日、中5週で迎えた10戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、リードを2馬身以上確保して、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では素晴らしい伸びを見せたが、バシュアースにクビ差交わされて2着に甘んじた。

7月18日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のカシマコンドルに1馬身1/4の差をつけて1番人気に応えた。

8月14日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のダークフィールドを3/4馬身振り切って圧倒的支持に応えた。

11月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、3歳以上1000万下のカネミノブメモリアル（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（4戦2勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

11月21日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したカフェベネチアンにクビ差届かず2着に甘んじた。

5歳（2005年）

3月5日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の両国特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

5月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の秩父特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（7戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るトウカイトニーをハナ差だけ差し切って4勝目を手にした。

6月5日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の稲村ヶ崎特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（8戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したトムディアマンテに3/4馬身届かず2着に敗北した。

7月30日、中7週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で柴田善臣騎手（9戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

10月8日、中9週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の本栖湖特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で柴田善臣騎手（10戦3勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、伸びてきたソーユアフロスト決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

10月29日、中2週で迎えた20戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の精進湖特別（東京芝2000m 小雨/良）に出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

11月20日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（11戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたロールタイド決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月10日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の幕張特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（12戦3勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のアイアムザチャンプに1馬身の差をつけて5勝目を獲得した。

6歳（2006年）

1月14日、中4週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（13戦4勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシャドウビンテージに1馬身の差をつけて制した。

2月12日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（14戦5勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

4月9日、中7週で迎えた25戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月11日、中8週で迎えた26戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

8月5日、中7週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのみなみ北海道ステークス（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、勝ったファストタテヤマにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

9月3日、中3週で迎えた28戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菊沢隆徳騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

11月5日、中8週で迎えた29戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（15戦5勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

12月2日、中3週で迎えた30戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（16戦5勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は一杯になって12着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた31戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（17戦5勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に終わった。

7歳（2007年）

1月13日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンのニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（18戦5勝）。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた33戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず6着に終わった。

4月8日、中8週で迎えた34戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（4戦0勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。最後は脚色が鈍り5着に終わった。

4月21日、中1週で迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンの東京競馬場グランドオープン記念（東京芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（19戦5勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はタレてしまい13着に敗れた。

7月8日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から22kg増やして迎えた36戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

8月4日、中3週で迎えた37戦目は、ハンデ戦でオープンのみなみ北海道ステークス（函館芝2600m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（5戦0勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

9月23日、中6週で馬体重を前走からさらに16kg減らして迎えた38戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田中博康騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して8番手で通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

12月2日、中9週で馬体重を前走から20kg戻して迎えた39戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた40戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（20戦5勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。