クリスタルアスター（1986年生、母アスタニールセン）

クリスタルアスター（1986年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のクリスタルパレス（当時12歳）と交配したアスタニールセンが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道虻田郡豊浦町、生産者は飯原牧場。戦績は、中央平地16戦1勝2着2回、中央障害12戦3勝2着3回。1992年、1993年と中山大障害（秋）(重賞)で2回2着に入った他、1992年の東京障害特別（秋）(ハンデ重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

野平祐二厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1989年）

2月25日、デビュー戦は田中清隆騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山芝1600m 外回り小雨/不良）に出走。馬体重は454kg。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したツジノダイアナにクビ差届かず2着となった。

3月11日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中清隆騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、勝ったダイワゲーリックに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

3月26日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中清隆騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた4戦目は、関口睦介騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟芝2000m 外回り曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るナイトローズを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月29日、中1週で迎えた5戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず14着に終わった。

4歳（1990年）

8月12日、約15か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた6戦目は、杉浦宏昭騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着を確保した。

9月1日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の竜飛崎特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉浦宏昭騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

9月15日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（函館芝2000m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で杉浦宏昭騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

10月14日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で杉浦宏昭騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

11月4日、中2週で迎えた10戦目は、高橋明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバテてしまい6着に敗れた。

11月25日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で高橋明騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。

12月15日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

5歳（1991年）

1月6日、中2週で迎えた13戦目は、岡山定夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

10月19日、約9か月半の休み明けで迎えた14戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中剛騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

12月14日、中3週で迎えた17戦目は、富田正信騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。3着に終わった。

6歳（1992年）

1月6日、中2週で迎えた18戦目は、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 小雨）に出走。鞍上は田中剛騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のグッドリーズンに1馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

9月27日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、大江原哲騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。4着に終わった。

10月11日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた20戦目は、五十嵐久騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上400万下（東京障害芝→ダート3100m 曇）に出走。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のユーワオージャに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月24日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ重賞の東京障害特別（秋）（東京障害芝3300m 雨/良）に56kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で五十嵐久騎手（1戦1勝）。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったディビーグローから半馬身差の2着となった。

12月5日、中5週で迎えた22戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐久騎手（2戦1勝）。5頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のパンフレットに6馬身の差をつけて4勝目を掴み取った。

12月26日、中2週で迎えた23戦目は、重賞の中山大障害（秋）（中山障害芝4100m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐久騎手（3戦2勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったシンボリクリエンスから2馬身差の2着となった。

7歳（1993年）

2月13日、中6週で迎えた24戦目は、ハンデ重賞の東京障害特別（春）（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で五十嵐久騎手（4戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月21日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた25戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 曇）に出走。鞍上は6戦連続で五十嵐久騎手（5戦2勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。7着に終わった。

12月25日、中4週で迎えた26戦目は、重賞の中山大障害（秋）（中山障害芝4100m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で五十嵐久騎手（6戦2勝）。6頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったブロードマインドから約24馬身差の2着となった。

8歳（1994年）

2月18日、中7週で迎えた27戦目は、三浦堅治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ重賞の東京障害特別（春）（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月9日、中6週で迎えた28戦目は、重賞の中山大障害（春）（中山障害芝4100m 晴/良）に出走。鞍上は五十嵐久騎手（7戦2勝）。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。4着に敗れた。