ニホンピロエリス（1985年生、母スピードキヨフジ）

ニホンピロエリス（1985年3月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のターゴワイス（当時15歳）と交配したスピードキヨフジが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）高瀬牧場。戦績は、中央平地19戦2勝2着4回。主な勝ち鞍は1989年の4歳以上400万下。

経歴

デビュー前

田中耕太郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

9月6日、デビュー戦は猿橋重利騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず11着に敗れた。

3歳（1988年）

1月10日、約4か月の休養明けで迎えた2戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のユートナイスに2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

2月7日、中3週で迎えた3戦目は、4歳400万下の飛梅賞（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛進したが、伸びてきたミリオンプリンス決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

2月14日、連闘で迎えた4戦目は、4歳400万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く4着に敗れた。

3月26日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、4歳400万下（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。

4歳（1989年）

4月29日、約13か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた6戦目は、5歳以上400万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（4戦1勝）。20頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線では脚が残っておらず18着に敗れた。

5月13日、中1週で迎えた7戦目は、5歳以上400万下（京都芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で河内洋騎手（5戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

6月18日、中4週で迎えた8戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグランドジャガーに3馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

7月1日、中1週で迎えた9戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の積丹特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

7月23日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下のまりも特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（1戦1勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったトーエイブルーにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

8月13日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下の陸奥湾特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（2戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったシルバースパンカーに詰め切れず、7馬身差の2着に敗れた。

8月26日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上400万下の立待岬特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったダイゴウェスタンにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

9月9日、中1週で迎えた13戦目は、東信二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の渡島特別（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

11月11日、中8週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に敗れた。

12月10日、中3週で迎えた15戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の濃尾特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

5歳（1990年）

6月17日、約6か月半の休養明けで迎えた16戦目は、4歳以上500万下の千歳特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（6戦1勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

8月4日、中6週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下の陸奥湾特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（5戦1勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着を確保した。

8月19日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の立待岬特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（6戦1勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

8月25日、連闘で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（7戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。