コントレイル（2017年生、母ロードクロサイト）

コントレイル（2017年4月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「飛行機雲」。2019年にJRA賞最優秀2歳牡馬を受賞した。毛色は青鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時15歳）と交配したロードクロサイトが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は株式会社ノースヒルズ。2020年に皐月賞、日本ダービー（東京優駿）及び菊花賞を制して中央競馬3歳クラシック三冠を達成するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

9月15日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は456kg。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るフレーヴォを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月16日、中8週で迎えた2戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアルジャンナに5馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

12月28日、中5週で迎えた3戦目は、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のヴェルトライゼンデに1馬身半の差をつけて2歳中距離王の称号を奪取した。

3歳（2020年）

4月19日、約4か月の休養明けで迎えた4戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサリオスを半馬身振り切ってクラシックホースの称号を勝ち取った。

5月31日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（3戦3勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のサリオスに3馬身の差をつけて世代最強の称号を手中に収めた。

9月27日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（4戦4勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のヴェルトライゼンデに2馬身の差をつけて無傷の6連勝で5つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

10月25日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（5戦5勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアリストテレスをクビ差振り切ってクラシック三冠を成し遂げた。

11月29日、中4週で迎えた8戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（6戦6勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったアーモンドアイに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4歳（2021年）

4月4日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で福永祐一騎手（7戦6勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

10月31日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた10戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で福永祐一騎手（8戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したエフフォーリアを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

11月28日、中3週で迎えた11戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で福永祐一騎手（9戦6勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のオーソリティに2馬身の差をつけて最強馬の称号を奪取した。

2021年12月4日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。