サンレイポケット（2015年生、母アドマイヤパンチ）

サンレイポケット（2015年5月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+父名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のジャングルポケット（当時17歳）と交配したアドマイヤパンチが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は様似共栄牧場。2021年のジャパンカップ(G1)で4着に入った他、2021年の天皇賞（秋）(G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、様似共栄牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、永井啓弍によって1,674万円で落札された。

高橋義忠厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2018年）

3月31日、デビュー戦は小崎綾也騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に敗れた。

4月28日、中3週で迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のウインルチルに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月26日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、3歳500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

6月3日、連闘で迎えた4戦目は、3歳以上500万下の城崎特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。競走中止となった。

4歳（2019年）

10月6日、約16か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、難波剛健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず最後はリーゼントアイリスと並んで6着同着となった。

10月20日、中1週で迎えた6戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したハンターバレーにアタマ差届かず2着となった。

11月2日、中1週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（京都芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で亀田温心騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

12月8日、中4週で迎えた8戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの栄特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のミスマリアを3/4馬身振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

5歳（2020年）

1月6日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上2勝クラスの許波多特別（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したショウリュウイクゾにハナ差届かず2着に甘んじた。

2月29日、中7週で迎えた10戦目は、4歳以上2勝クラスの中京スポニチ賞（中京芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で荻野極騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のニューポートをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5月2日、中8週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの下鴨ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で荻野極騎手（3戦2勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したヒンドゥタイムズを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

6月13日、中5週で迎えた12戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのジューンステークス（東京芝2400m 雨/不良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るアイファーキングズを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って雨中の激戦を制した。

9月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、ハンデG3の農林水産省賞典新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は荻野極騎手（4戦2勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、3着に入った。

10月11日、中4週で迎えた14戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（5戦2勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月8日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で荻野極騎手（6戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

6歳（2021年）

1月17日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた16戦目は、ハンデG2の日経新春杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で荻野極騎手（7戦2勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

1月30日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた17戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したポタジェにクビ差届かず2着に甘んじた。

3月14日、中5週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた18戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/重）に出走。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。

5月9日、中7週で迎えた19戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のポタジェをクビ差振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。

6月5日、中3週で迎えた20戦目は、G3の鳴尾記念（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

10月10日、約4か月の休養明けで迎えた21戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（2戦1勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。

10月31日、中2週で迎えた22戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で鮫島克駿騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入り込んだ。

11月28日、中3週で迎えた23戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島克駿騎手（4戦1勝）。18頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

7歳（2022年）

2月13日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、G2の京都記念（阪神芝2200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で鮫島克駿騎手（5戦1勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では出色の末脚を発揮し、3着に入った。

3月13日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた25戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で鮫島克駿騎手（6戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

6月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、G3の鳴尾記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で鮫島克駿騎手（7戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

7月17日、中5週で迎えた27戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は9戦連続で鮫島克駿騎手（8戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

9月4日、中6週で迎えた28戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で鮫島克駿騎手（9戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

12月3日、約3か月の休養明けで迎えた29戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8歳（2023年）

1月15日、中5週で迎えた30戦目は、ハンデG2の日経新春杯（中京芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（10戦1勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

3月19日、中8週で迎えた31戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

4月30日、中5週で迎えた32戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/稍重）に出走。17頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

7月9日、中9週で迎えた33戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず15着に終わった。