ライブリマウント（1991年生、母シナノカチドキ）

ライブリマウント（1991年6月5日）は、日本の競走馬、種牡馬。1995年にJRA賞最優秀ダートホース、NARグランプリ特別表彰馬を受賞した。毛色は栗毛。種牡馬のグリーンマウント（当時8歳）と交配したシナノカチドキが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）若林牧場。戦績は、中央平地21戦7勝2着4回、地方9戦3勝、海外1戦0勝。1995年のフェブラリーステークス(G2)に勝利した他、1995年の平安ステークス(G3)を制するなど、重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

柴田不二男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

11月14日、デビュー戦は石橋守騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/不良）に出走。馬体重は492kg。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマヤノファンシーに約10馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

12月26日、中5週で迎えた2戦目は、3歳500万下のさざんか賞（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったビコーペガサスに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

3歳（1994年）

1月15日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下の寒梅賞（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月13日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、4歳500万下の飛梅賞（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るゴールデンジャックを上がり1位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利をモノにする

3月13日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンのすみれステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で石橋守騎手（4戦2勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に敗れた。

4月24日、中5週で迎えた6戦目は、3歳オープンの葵ステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で石橋守騎手（5戦2勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた7戦目は、3歳G3の京都4歳特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で石橋守騎手（6戦2勝）。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

6月11日、中4週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の北斗賞（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で石橋守騎手（7戦2勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したパリスケイワンにアタマ差届かず2着となった。

7月3日、中2週で迎えた9戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の羊蹄山特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のフォスターホープに3馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

7月24日、中2週で迎えた10戦目は、タイムス杯（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

8月14日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの巴賞（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は石橋守騎手（8戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったフォスターホープにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

9月4日、中2週で迎えた12戦目は、シーサイドオープン（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったマキノトウショウに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、花園ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（9戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のリドガイを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

12月17日、中2週で迎えた14戦目は、G3のウインターステークス（中京ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（10戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のバンブーゲネシスをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

4歳（1995年）

1月16日、中3週で迎えた15戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（11戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のヤグライーガーをアタマ差振り切って3連勝で重賞2勝目を挙げた。

2月18日、中4週で迎えた16戦目は、G2のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（12戦5勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のトーヨーリファールに2馬身の差をつけて4連勝で3つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

4月13日、中7週で迎えた17戦目は、帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石橋守騎手（13戦6勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のアマゾンオペラに1馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

8月16日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた18戦目は、ブリーダーズゴールドカップ（旭川ダート2300m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で石橋守騎手（14戦7勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のキソジゴールドに1馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

10月10日、中7週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた19戦目は、南部杯（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で石橋守騎手（15戦8勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のヨシノキングに半馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

12月21日、中9週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた20戦目は、東京大賞典（大井ダート2800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で石橋守騎手（16戦9勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。4着に終わった。

5歳（1996年）

1月24日、中4週で迎えた21戦目は、川崎記念（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で石橋守騎手（17戦9勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月27日、ドバイワールドカップ（アラブ首長国連邦・ナド・アル・シバダート2000m）に出走。鞍上は10戦連続で石橋守騎手（18戦9勝）。11頭立ての1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6月30日、約3か月の休み明けで迎えた23戦目は、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で石橋守騎手（19戦9勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

8月15日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた24戦目は、ブリーダーズゴールドカップ（旭川ダート2300m 雨/重）に出走。鞍上は12戦連続で石橋守騎手（20戦9勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。8着に敗れた。

9月7日、中2週で迎えた25戦目は、G3のシーサイドステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で石橋守騎手（21戦9勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

6歳（1997年）

2月16日、約5か月半の休養明けで迎えた26戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は14戦連続で石橋守騎手（22戦9勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

3月20日、中4週で迎えた27戦目は、名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で石橋守騎手（23戦9勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。5着に敗れた。

4月12日、中2週で迎えた28戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で石橋守騎手（24戦9勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚を伸ばせず15着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデG3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で石橋守騎手（25戦9勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

5月28日、中3週で迎えた30戦目は、G3のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で石橋守騎手（26戦9勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。9着に終わった。

6月24日、中3週で迎えた31戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、G1の帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。11着に終わった。