ナリタトップロード（1996年生、母フローラルマジック）

ナリタトップロード（1996年4月4日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のサッカーボーイ（当時11歳）と交配したフローラルマジックが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は佐々木牧場。戦績は、中央平地30戦8勝2着6回。1999年の菊花賞(G1)に勝利した他、2002年の天皇賞（秋）(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞7勝を挙げた。

経歴

デビュー前

沖芳夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

12月5日、デビュー戦は渡辺薫彦騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。馬体重は482kg。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したマイネルサクセスにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月27日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタイグビジンソウを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1999年）

1月10日、中1週で迎えた3戦目は、4歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

2月7日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で渡辺薫彦騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエイシンキャメロンをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

3月7日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で渡辺薫彦騎手（4戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のアドマイヤベガに1馬身の差をつけて重賞2勝目をマークした。

4月18日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で渡辺薫彦騎手（5戦3勝）。17頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月6日、中6週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で渡辺薫彦騎手（6戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では卓出した伸び脚を見せたが、伸びてきたアドマイヤベガ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月17日、約4か月半の休み明けで迎えた8戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で渡辺薫彦騎手（7戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、伸びてきたアドマイヤベガ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月7日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で渡辺薫彦騎手（8戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のテイエムオペラオーをクビ差振り切って最後の一冠を奪取した。

12月26日、中6週で迎えた10戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で渡辺薫彦騎手（9戦4勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

4歳（2000年）

2月20日、中7週で迎えた11戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は11戦連続で渡辺薫彦騎手（10戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したテイエムオペラオーを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

3月19日、中3週で迎えた12戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 雨/稍重）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は12戦連続で渡辺薫彦騎手（11戦4勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月30日、中5週で迎えた13戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で渡辺薫彦騎手（12戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

10月8日、約5か月半の休み明けで迎えた14戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は14戦連続で渡辺薫彦騎手（13戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたテイエムオペラオー決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

10月29日、中2週で迎えた15戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は15戦連続で渡辺薫彦騎手（14戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月2日、中4週で迎えた16戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は16戦連続で渡辺薫彦騎手（15戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月24日、中2週で迎えた17戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

5歳（2001年）

2月17日、中7週で迎えた18戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

3月18日、中3週で迎えた19戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（16戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエリモブライアンに8馬身の差をつけて4つ目の重賞タイトルを獲得した。

4月29日、中5週で迎えた20戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（17戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

10月7日、約5か月半の休養明けで迎えた21戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（18戦5勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。競走中止となった。

11月25日、中6週で迎えた22戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で渡辺薫彦騎手（19戦5勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。

12月23日、中3週で迎えた23戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で渡辺薫彦騎手（20戦5勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

6歳（2002年）

2月16日、中7週で迎えた24戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で渡辺薫彦騎手（21戦5勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のマチカネキンノホシをアタマ差振り切って5つ目の重賞タイトルを手に入れた。

3月17日、中3週で迎えた25戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で渡辺薫彦騎手（22戦6勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のジャングルポケットに2馬身の差をつけて連覇達成

4月28日、中5週で迎えた26戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で渡辺薫彦騎手（23戦7勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

10月6日、約5か月半の休み明けで迎えた27戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のツルマルボーイに2馬身半の差をつけて7つ目の重賞タイトルをつかんだ。

10月27日、中2週で迎えた28戦目は、G1の天皇賞（秋）（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したシンボリクリスエスを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

11月24日、中3週で迎えた29戦目は、G1のジャパンカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

12月22日、中3週で迎えた30戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（24戦7勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。