ダイアナヘイロー（2013年生、母ヤマカツセイレーン）

ダイアナヘイロー（2013年5月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「曲名＋父名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングヘイロー（当時18歳）と交配したヤマカツセイレーンが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は大西ファーム。戦績は、中央平地23戦7勝2着4回。2018年の阪神カップ(G2)に勝利した他、2018年の阪急杯(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

福島信晴厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2016年）

1月24日、デビュー戦は国分優作騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のミッキーグッドネスに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

2月6日、中1週で迎えた2戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったレッドアヴァンセにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

3月13日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は国分優作騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月9日、中3週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のサイタスリーレッドに4馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

10月22日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の壬生特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

11月6日、中1週で迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の醍醐特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、伸びてきたナリタスターワン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

12月3日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4歳（2017年）

1月5日、中4週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したオールインワンに3/4馬身届かず2着に敗北した。

1月28日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の中京スポーツ杯（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

2月19日、中2週で迎えた11戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず8着に敗れた。

5月27日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の御池特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで踏ん張ったが、フジノパンサーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

6月3日、連闘で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の戎橋特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（6戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の敢闘精神で渋太く粘り続けて、最後は2着のパーリオミノルに2馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

6月25日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の皆生特別（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（7戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のスマートグレイスに1馬身1/4の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

7月30日、中4週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（8戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のニシノラッシュをハナ差振り切って5勝目を奪取した。

8月20日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（9戦4勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では徐々に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のナリタスターワンを3/4馬身振り切って4連勝で重賞ウィナーの仲間入りを果たした。

10月1日、中5週で迎えた17戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で武豊騎手（10戦5勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい15着に敗れた。

5歳（2018年）

1月28日、約4か月の休養明けで迎えた18戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（11戦5勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい16着に敗れた。

2月25日、中3週で迎えた19戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（12戦5勝）。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力で渋太く粘り続けて、最後は2着のモズアスコットをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルをゲットした。

3月25日、中3週で迎えた20戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい18着に終わった。

6月17日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（13戦6勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

8月19日、中8週で迎えた22戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（14戦6勝）。17頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

9月9日、中2週で迎えた23戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（15戦6勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

11月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（2戦0勝）。18頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、3着を確保した。

12月22日、中3週で迎えた25戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のミスターメロディを半馬身振り切って3つ目の重賞タイトルを手にした。

6歳（2019年）

2月24日、中8週で迎えた26戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（16戦6勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、6着に終わった。

4月6日、中5週で迎えた27戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（17戦6勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、4着を確保した。