ゼノヴァース（2017年生、母リズムオブライト）

ゼノヴァース（2017年1月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「未知の領域(接頭辞Xeno+Universeより)」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時15歳）と交配したリズムオブライトが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はパカパカファーム。2022年の中山大障害(JG1)で2着に入った他、2022年の東京ハイジャンプ(JG2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ワラウカドにて総額9,000万円（18万×500口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

10月27日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

12月14日、中4週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のヤシャマルに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2020年）

1月19日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

5月30日、約4か月半の休養明けで迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったアンティシペイトに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

7月4日、中4週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラスの臥牛山特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（4戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

9月6日、中8週で迎えた7戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブロッコリーに約12馬身の大差をつけて勝利をモノにする

10月4日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（5戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のトランスナショナルをクビ差振り切って断トツ人気に応えた。

12月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳以上3勝クラスの仲冬ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

4歳（2021年）

5月30日、約5か月半の休み明けで迎えた10戦目は、4歳以上3勝クラスの薫風ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

6月13日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの夏至ステークス（東京ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（8戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

7月25日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのUHB杯（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

10月24日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの甲斐路ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上3勝クラスの錦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は力尽きて12着に敗れた。

12月19日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中山障害芝2880m 晴/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。3着に終わった。

5歳（2022年）

1月9日、中2週で迎えた16戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝2880m 晴/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。4着に終わった。

2月13日、中4週で迎えた17戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のオメガエリタージュに8馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

2月26日、中1週で迎えた18戦目は、大江原圭騎手を鞍上に迎えて、春麗ジャンプステークス（小倉障害芝3390m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。5着に終わった。

5月7日、中9週で迎えた19戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のマリオに6馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月25日、中6週で迎えた20戦目は、J・G3の東京ジャンプステークス（東京障害芝3110m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。4着に終わった。

7月30日、中4週で迎えた21戦目は、J・G3の新潟ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森一馬騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、勝ったホッコーメヴィウスから3/4馬身差の2着に敗北した。

10月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で森一馬騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のホッコーメヴィウスに2馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号をゲットした。

12月24日、中9週で迎えた23戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で森一馬騎手（4戦2勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。最後は、勝ったニシノデイジーから3馬身差の2着となった。

6歳（2023年）

3月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で森一馬騎手（5戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。5着に敗れた。

2023年3月17日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。