ヤマトマリオン（2003年生、母ヤマトプリティ）

ヤマトマリオン（2003年3月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋人名」。毛色は鹿毛。種牡馬のオペラハウス（当時15歳）と交配したヤマトプリティが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）静内白井牧場。戦績は、中央平地19戦4勝2着2回、地方17戦2勝2着1回。2008年の東海ステークス(G2)に勝利した他、2006年のフローラステークス(牝G2)を制するなど、重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

安達昭夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

10月15日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1200m 雨/稍重）に出走。馬体重は462kg。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったマルカシリウスに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月6日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

12月3日、中3週で迎えた3戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のシルクエクレールに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月24日、中2週で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の樅の木賞（中京ダート1700m 晴/重）に出走。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったタガノエスペランサにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

3歳（2006年）

1月15日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンアントニオを上がり2位の末脚で3/4馬身差し切って制した。

3月4日、中6週で迎えた6戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

4月9日、中4週で迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、5着に入り込んだ。

4月23日、中1週で迎えた8戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして前にいた7頭を差し切り、最後は2着のブロンコーネに1馬身の差をつけて重賞初制覇を果たした。

5月21日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦1勝）。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

9月17日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。17頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

10月15日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

11月12日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。15頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

12月16日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（2戦1勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4歳（2007年）

6月17日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は幸英明騎手（4戦0勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

7月4日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 雨/重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（5戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

9月8日、中8週で迎えた16戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

10月14日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（3戦1勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

11月3日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた18戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。

5歳（2008年）

5月11日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた19戦目は、船曳文士騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの都大路ステークス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。18頭立ての18番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

5月25日、中1週で迎えた20戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（中京ダート2300m 曇/重）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るラッキーブレイクを上がり3位タイの末脚で半馬身差し切って2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

6月25日、中3週で迎えた21戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

7月21日、中3週で迎えた22戦目は、Jpn3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

8月14日、中2週で迎えた23戦目は、Jpn2のブリーダーズゴールドカップ（旭川ダート2300m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林徹弥騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。3着に入った。

10月7日、中7週で迎えた24戦目は、Jpn3の白山大賞典（金沢ダート2100m 曇/重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は幸英明騎手（6戦0勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、勝ったスマートファルコンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

12月10日、中8週で迎えた25戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（7戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るユキチャンを異次元の末脚でアタマ差だけ差し切って3つ目の重賞タイトルを掴み取った。

12月23日、中1週で迎えた26戦目は、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（8戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

6歳（2009年）

1月21日、中3週で迎えた27戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（9戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るユキチャンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて4つ目の重賞タイトルを獲得した。

2月25日、中4週で迎えた28戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（10戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

6月10日、約3か月半の休養明けで迎えた29戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で幸英明騎手（11戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月15日、中4週で迎えた30戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で幸英明騎手（12戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

12月9日、約5か月の休み明けで迎えた31戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 曇/稍重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で幸英明騎手（13戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

12月29日、中2週で迎えた32戦目は、Jpn1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（4戦1勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

7歳（2010年）

1月20日、中2週で迎えた33戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は幸英明騎手（14戦2勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

2月24日、中4週で迎えた34戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（15戦2勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

12月8日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた35戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（16戦2勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

8歳（2011年）

2月2日、中7週で馬体重を前走からさらに15kg増やして迎えた36戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（17戦2勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。