バンブーゲネシス（1989年生、母マドンナバンブー）

バンブーゲネシス（1989年5月21日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のバンブーアトラス（当時10歳）と交配したマドンナバンブーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）バンブー牧場。戦績は、中央平地25戦8勝2着3回、地方1戦0勝。1994年のマーチステークス(ハンデG3)に勝利した他、1994年のウインターステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

武邦彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

4月26日、デビュー戦は猿橋重利騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は534kg。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

5月9日、中1週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都芝1600m 曇/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエンゲイジシチーを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

5月30日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したダンディタイタンにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月14日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、4歳500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のシエリトリンドに3馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

7月5日、中2週で迎えた5戦目は、松永昌博騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に敗れた。

9月13日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の蓬莱峡特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

9月27日、中1週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の兵庫特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。6頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい5着に敗れた。

10月18日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず4着に終わった。

11月8日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で武豊騎手（6戦2勝）。18頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に敗れた。

11月22日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の比良山特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（7戦2勝）。6頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい4着に敗れた。

4歳（1993年）

11月6日、約11か月半の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（8戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を披露したが、3着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下の醍醐特別（京都ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（9戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、3着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（10戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクレアールヒカリに7馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

12月18日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で武豊騎手（11戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、勝ったチアズアトムにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

5歳（1994年）

1月9日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で武豊騎手（12戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のキクノエリザベスに2馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

1月29日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の丹波特別（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で武豊騎手（13戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のトウカイサイレンスに2馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

2月19日、中2週で迎えた17戦目は、再度山ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で武豊騎手（14戦5勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るエルジェネシスを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて6勝目を収める

3月12日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は13戦連続で武豊騎手（15戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のスタビライザーに1馬身3/4の差をつけて4連勝で初の重賞タイトルを手に入れた。

5月1日、中6週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのオーストラリアトロフィー（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で武豊騎手（16戦7勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

5月28日、中3週で迎えた20戦目は、摩耶ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で武豊騎手（17戦7勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月25日、中3週で迎えた21戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で武豊騎手（18戦7勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

10月1日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、小島太騎手を鞍上に迎えて、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

10月10日、連闘で迎えた23戦目は、ブリーダーズゴールドカップ（札幌(地)ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（19戦7勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。4着に終わった。

11月12日、中4週で迎えた24戦目は、アンドロメダステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（20戦7勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエイシンライジンに1馬身3/4の差をつけて優勝

12月17日、中4週で迎えた25戦目は、G3のウインターステークス（中京ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（21戦8勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、伸びてきたライブリマウント決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

6歳（1995年）

1月16日、中3週で迎えた26戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（22戦8勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。