ハシルジョウオー（2001年生、母ミオツクシ）

ハシルジョウオー（2001年4月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「走る女王」。毛色は鹿毛。種牡馬のメジロライアン（当時14歳）と交配したミオツクシが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は大典牧場（有）。戦績は、中央平地26戦4勝2着4回、地方11戦4勝2着1回。2003年のエーデルワイス賞(牝G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

林正夫厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2003年）

6月3日、デビュー戦は桜井拓章騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のフレッシュチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。9着に敗れた。

7月23日、中6週で迎えた2戦目は、坂下秀樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のエイトビートに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月7日、中1週で迎えた3戦目は、斉藤正弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳戦のアタックチャレンジI（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のヤマノシーズに7馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月4日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のフローラルカップ（旭川ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斉藤正弘騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月1日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で斉藤正弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。4着を確保した。

11月11日、中5週で迎えた6戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の平和賞（船橋ダート1600m 小雨/不良）に出走。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

12月22日、中5週で迎えた7戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、一般B4（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったヒシタイムから3馬身差の2着に敗北した。

3歳（2004年）

2月8日、中6週で迎えた8戦目は、一般B4（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のシンワペガサスに2馬身半の差をつけて3勝目をマークした。

2月22日、中1週で迎えた9戦目は、沈丁花特別（名古屋ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田稔騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。6着に敗れた。

3月14日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、3歳500万下のはなのき賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で吉田稔騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、5着を確保した。

3月28日、中1週で迎えた11戦目は、3歳500万下のれんげ賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田稔騎手（4戦1勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったエイシンマルカムにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

4月18日、中2週で迎えた12戦目は、3歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田稔騎手（5戦1勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

5月2日、中1週で迎えた13戦目は、3歳500万下のあやめ賞（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉田稔騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

5月30日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳500万下のこでまり賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉田稔騎手（7戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が衰えて17着に敗れた。

7月21日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、カノープス特別（旭川ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は斉藤正弘騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のミステリアスアートに1馬身半の差をつけて4勝目を手にした。

8月15日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で斉藤正弘騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したエンジェルクルーに3/4馬身届かず2着となった。

9月12日、中3週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた17戦目は、3歳以上500万下の礼文特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で斉藤正弘騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

9月29日、中1週で迎えた18戦目は、アンタレス特別（旭川ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で斉藤正弘騎手（6戦2勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

12月4日、中8週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた19戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1200m 小雨/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

4歳（2005年）

1月8日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したニジノカナタヘを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

1月23日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下の巌流島特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で橋本美純騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

2月13日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下の小石原特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で橋本美純騎手（3戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

3月5日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、4歳以上500万下の鞍ケ池特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で橋本美純騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

4月16日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた24戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で橋本美純騎手（5戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のスクリーマーに3馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

5月1日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下の御池特別（京都ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で橋本美純騎手（6戦1勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

5月15日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で橋本美純騎手（7戦1勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

10月16日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた27戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で橋本美純騎手（8戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた28戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は10戦連続で橋本美純騎手（9戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のサンクスアロットに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月19日、中1週で迎えた29戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で橋本美純騎手（10戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月17日、中3週で迎えた30戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で橋本美純騎手（11戦2勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったマルトクに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

5歳（2006年）

1月8日、中2週で迎えた31戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘志で渋太く粘り続けて、最後は2着のハルーワスウィートをクビ差振り切って7勝目を獲得した。

1月22日、中1週で迎えた32戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のマルトクに1馬身半の差をつけて8勝目を挙げた。

2月26日、中4週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は橋本美純騎手（12戦2勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

3月18日、中2週で迎えた34戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では賦性の勝負根性でゴールまで頑張り、4着を確保した。

4月22日、中4週で迎えた35戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

5月14日、中2週で迎えた36戦目は、生野賢一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

11月26日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた37戦目は、3歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。