エイシンキャロル（1987年生、母エイシンアキコ）

エイシンキャロル（1987年4月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時15歳）と交配したエイシンアキコが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地31戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は1990年の雲仙特別(900万下)。

経歴

デビュー前

野元昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

9月16日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月30日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

10月14日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月28日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、勝ったハクタイセイに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

11月18日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、ハイタレントにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

12月10日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイマイマイに約12馬身の大差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月24日、中1週で迎えた7戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、3歳400万下（阪神ダート1200m 雨/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず最後はカナディアンシチーと並んで7着同着となった。

3歳（1990年）

1月7日、中1週で迎えた8戦目は、丸山勝秀騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の七草賞（京都ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

1月20日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のホシビーブに1馬身の差をつけて2勝目を手にした。

2月11日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（阪神芝2000m 曇/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は丸山勝秀騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

3月11日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず最後はレガシーワイスと並んで4着同着となった。

4月8日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で丸山勝秀騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた13戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は土肥幸広騎手（1戦0勝）。20頭立ての20番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

6月17日、中3週で迎えた15戦目は、4歳900万下のひめゆりステークス（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

7月15日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の雲仙特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のホクザンエンペラーをハナ差振り切って3勝目をゲットした。

9月8日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、スカイブルーステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で土肥幸広騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

9月30日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（中京芝1700m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で土肥幸広騎手（5戦1勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

10月21日、中2週で迎えた19戦目は、小屋敷昭騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（6戦1勝）。18頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた21戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、’90ゴールデンホィップトロフィー（京都芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

4歳（1991年）

9月7日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた22戦目は、4歳以上900万下の野分特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（7戦1勝）。10頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

9月21日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下の愛知用水30周年記念（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦2勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

10月6日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下の保津峡特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（8戦2勝）。7頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず3着に敗れた。

10月19日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の壬生特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（9戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

11月2日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北大路特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小屋敷昭騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の東山特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小屋敷昭騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上900万下の高砂特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小屋敷昭騎手（3戦0勝）。8頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5歳（1992年）

1月6日、中3週で迎えた29戦目は、5歳以上900万下の新春賞（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小屋敷昭騎手（4戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

1月26日、中2週で迎えた30戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の若潮賞（中山芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したシンボリダンサーに3/4馬身届かず2着となった。

2月9日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の太宰府特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小屋敷昭騎手（5戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。