ダイイチジョイフル（1989年生、母ダイナキヤンデイ）

ダイイチジョイフル（1989年5月11日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時10歳）と交配したダイナキヤンデイが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地31戦5勝2着8回、中央障害2戦0勝2着2回。1993年の京都記念(ハンデG2)で3着に入った他、1995年のブラッドストーンステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

11月3日、デビュー戦は田面木博公騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

11月17日、中1週で迎えた2戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったジョージティムスに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

12月8日、中2週で迎えた3戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、勝ったマイネルデュークにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

12月21日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、最後はマチカネポロネーズと並んで3着同着となった。

3歳（1992年）

2月1日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 小雪/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のワンハードシチーに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

2月15日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下（東京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は柴田政人騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

3月15日、中3週で迎えた7戦目は、C.ナカタニ騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月4日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したランスオブスリルを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

4月18日、中1週で迎えた9戦目は、4歳500万下のはなみずき賞（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（4戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた10戦目は、4歳500万下（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（5戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、メジロダイゲンタに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

5月31日、中2週で迎えた11戦目は、4歳500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で千田輝彦騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロングコメットに3馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

9月27日、約4か月の休養明けで迎えた12戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に終わった。

10月10日、中1週で迎えた13戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の赤富士賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったシャダックにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

10月24日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の南武特別（東京芝2400m 雨/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシエリトリンドに1馬身1/4の差をつけて3勝目を手にした。

11月8日、中1週で迎えた15戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は千田輝彦騎手（7戦2勝）。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は柴田政人騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

12月19日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したブルーテイオーにハナ差届かず2着に甘んじた。

4歳（1993年）

1月5日、中1週で迎えた18戦目は、迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（5戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず4着に敗れた。

2月7日、中4週で迎えた19戦目は、松籟ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（8戦2勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデG2の京都記念（京都芝2400m 外回り雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（9戦2勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

4月3日、中5週で迎えた21戦目は、ブラッドストーンステークス（中山芝3200m 外→内晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田政人騎手（6戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったキリスパートに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月2日、約6か月の休養明けで迎えた22戦目は、4歳以上900万下の夕月特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（10戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月24日、中2週で迎えた23戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の鳴滝特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のパワーシンザンに1馬身3/4の差をつけて断トツの支持に応えた。

11月7日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのドンカスターステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

12月18日、中5週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

5歳（1994年）

1月9日、中2週で迎えた26戦目は、万葉ステークス（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったホクセツギンガに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

1月31日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

5月7日、約3か月の休み明けで迎えた28戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、薫風ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず11着に終わった。

6歳（1995年）

4月1日、約11か月の休み明けで迎えた29戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、ブラッドストーンステークス（中山芝3200m 外→内晴/重）に出走。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るユーワテイオーを目の覚めるような末脚で3/4馬身差し切って久々の一戦を制した。

4月23日、中2週で迎えた30戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続でM.ロバーツ騎手（1戦1勝）。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

5月27日、中4週で迎えた31戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、メイステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

6月24日、中3週で迎えた32戦目は、北村卓士騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったスイフトスプラウトから1馬身半差の2着に敗北した。

10月28日、約4か月の休養明けで迎えた33戦目は、中竹和也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったセンターゼウスから1馬身半差の2着に敗北した。