ケイデンスコール（2016年生、母インダクティ）

ケイデンスコール（2016年2月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「軍隊で訓練時に唱和される行進曲、訓練歌」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時8歳）と交配したインダクティが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年のNHKマイルカップ(G1)で2着に入った他、2021年のマイラーズカップ(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,800万円（70万×40口）で一口馬主が募集された。

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

6月30日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したアドマイヤマーズにハナ差届かず2着に惜敗した。

7月29日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のシャドウセッションに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

8月26日、中3週で迎えた3戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアンブロークンをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

12月16日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に敗れた。

3歳（2019年）

3月23日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、4着に終わった。

5月5日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦1勝）。18頭立ての14番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したアドマイヤマーズに半馬身届かず2着となった。

8月11日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（2戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に敗れた。

11月23日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。17頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではいい脚を見せられず17着に敗れた。

4歳（2020年）

2月9日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から6kg絞って迎えた9戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

3月15日、中4週で迎えた10戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

5月10日、中7週で迎えた11戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

10月4日、約5か月の休養明けで迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（中京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず11着に敗れた。

10月18日、中1週で迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

11月15日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、6着に終わった。

5歳（2021年）

1月5日、中6週で迎えた15戦目は、ハンデG3のスポーツニッポン賞京都金杯（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のピースワンパラディを3/4馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを獲得した。

2月28日、中7週で迎えた16戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、勝ったヒシイグアスにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

4月25日、中7週で迎えた17戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、G2の読売マイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のアルジャンナに1馬身1/4の差をつけて3つ目の重賞タイトルをゲットした。

6月6日、中5週で迎えた18戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

10月10日、約4か月の休養明けで迎えた19戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（5戦1勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

11月21日、中5週で迎えた20戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（6戦1勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

12月25日、中4週で迎えた21戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（7戦1勝）。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に敗れた。

6歳（2022年）

2月6日、中5週で迎えた22戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は石橋脩騎手（4戦1勝）。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい13着に終わった。

4月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（8戦1勝）。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に終わった。

8月21日、約4か月の休養明けで迎えた24戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（1戦1勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず14着に終わった。

10月29日、中9週で迎えた25戦目は、G2のMBS賞スワンステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦0勝）。18頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では決め手に欠いて14着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた26戦目は、H.H.ドイル騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

2022年12月15日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。