アーバンプリンス（1997年生、母ツクバテンユウ）

アーバンプリンス（1997年6月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のラシアンルーブル（当時17歳）と交配したツクバテンユウが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は山田昇史。戦績は、地方33戦7勝2着4回。主な勝ち鞍は2002年の白富士盃(一般B1二以下ハンデ)。

経歴

デビュー前

及川六郎厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（1999年）

11月17日、デビュー戦は張田京騎手を鞍上に据えて、3歳（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。馬体重は512kg。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が冴えず4着に敗れた。

12月29日、中5週で迎えた2戦目は、佐藤隆騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1400m 内回り晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るホクトスキャンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2000年）

1月20日、中2週で迎えた3戦目は、4歳（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤隆騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るジュウジアイを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月16日、中3週で迎えた4戦目は、3歳戦のきんせんか特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤隆騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

3月7日、中2週で迎えた5戦目は、3歳戦の’00ベストスパー特別（3）（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤隆騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4月5日、中3週で迎えた6戦目は、3歳戦の’00ベストステッキ特別（2）（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤隆騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るカミナリマジックを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って制した。

5月1日、中3週で迎えた7戦目は、3歳戦のあやめ特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤隆騎手（5戦3勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のヤマトジャパンに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月6日、中4週で迎えた8戦目は、3歳戦の若竹賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は張田京騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、4着に終わった。

6月26日、中2週で迎えた9戦目は、3歳戦のサルビア特別（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は佐藤隆騎手（6戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のカミスドリームに1馬身の差をつけて5勝目を獲得した。

9月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、’00フェイスフルレイン特別（3）（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は張田京騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

10月17日、中3週で迎えた11戦目は、野口正宏騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞のスーパーチャンピオンシップ（大井ダート2000m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

11月8日、中2週で迎えた12戦目は、3歳ハンデ地方重賞のゴールドカップ（浦和ダート2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で野口正宏騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く4着に敗れた。

11月28日、中2週で迎えた13戦目は、’00フレンドリーサドル特別（6）（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤隆騎手（7戦5勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったベルモントアクターにねじ伏せられて6馬身差の2着に敗北した。

4歳（2001年）

3月12日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、ハンデ戦の早春特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤隆騎手（8戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリスポンスサイマーに7馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月4日、中2週で迎えた15戦目は、’01ファンタスティックレイン特別（船橋ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤隆騎手（9戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

4月18日、中1週で迎えた16戦目は、’01ファンタスティックステッキ特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤隆騎手（10戦6勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、伸びてきたオンワードテティス決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

11月19日、約7か月の休み明けで迎えた17戦目は、ハンデ戦の霜月特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤隆騎手（11戦6勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月18日、中3週で迎えた18戦目は、’01フェイスフルビット特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤隆騎手（12戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、抜け出したゴッドブレスシチーを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

5歳（2002年）

1月3日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の白富士盃（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤隆騎手（13戦6勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のノムラセイランオーをアタマ差振り切って7勝目を手にした。

1月25日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦のエレガント賞（大井ダート1790m 晴/稍重）に出走。鞍上は張田京騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

2月25日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の如月特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したカミスドリームにアタマ差届かず2着に甘んじた。

3月27日、中3週で迎えた22戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

4月16日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦のダイヤモンド特別（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は張田京騎手（5戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

8月1日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた24戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、清秋特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

8月17日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の’02アデレードシティカップ（大井ダート1590m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

8月28日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の千葉テレビ放送盃（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に敗れた。

9月13日、中1週で迎えた27戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の’02クリスタルナイトカップ（大井ダート1690m 雨/良）に出走。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

9月30日、中1週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた28戦目は、ハンデ戦のオパール特別（船橋ダート1700m 小雨/不良）に出走。鞍上は佐藤隆騎手（14戦7勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

10月17日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦の’02ムーンライトカップ（大井ダート1790m 晴/良）に出走。鞍上は山田信大騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

11月5日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦のノベンバー特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤隆騎手（15戦7勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月14日、連闘で迎えた31戦目は、材木座特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤隆騎手（16戦7勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

12月5日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデ戦の師走特別（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤隆騎手（17戦7勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた33戦目は、春待月特別（浦和ダート1900m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤隆騎手（18戦7勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。