トーセンセラヴィ（2011年生、母トーセンジョウオー）

トーセンセラヴィ（2011年2月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋これが人生（仏）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時9歳）と交配したトーセンジョウオーが11歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）エスティファーム。戦績は、中央平地8戦1勝2着1回、地方15戦12勝2着1回。2016年のJBCレディスクラシック(牝Jpn1)で3着に入った他、2016年の東京シンデレラマイル(牝S3)に勝利する活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

11月3日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のハビタブルゾーンに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

12月22日、中3週で迎えた3戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。17頭立ての13番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。

3歳（2014年）

3月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったファドーグにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

12月21日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

4歳（2015年）

2月8日、中6週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた6戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

5月27日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、馬瀬川特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のライブリヘイローに3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

6月21日、中3週で迎えた8戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート2100m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

11月15日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/不良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

12月21日、中4週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた10戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、ディセンバー特別（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトモノタイガに6馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

5歳（2016年）

1月7日、中1週で迎えた11戦目は、水仙特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミキノブルーグラスに5馬身の差をつけて断然人気に応えた。

2月5日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の蝋梅特別（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したラブジャックを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3月4日、中3週で迎えた13戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、朧月賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のポッドブルに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

3月24日、中2週で迎えた14戦目は、マルチフェイス特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のコスモナチュラルをアタマ差振り切って1着ゴールを果たした。

4月28日、中4週で迎えた15戦目は、ライラック特別（浦和ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセイエイシャルムに9馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

6月3日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の薫風特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（3戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のロマンホープに6馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

7月8日、中4週で迎えた17戦目は、よみうりランドグッジョバ!!杯（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で森泰斗騎手（4戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のチャンピオンゴッドに4馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

7月27日、中2週で迎えた18戦目は、’16スパーキングサマーチャレンジ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で森泰斗騎手（5戦5勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のノーキディングをハナ差振り切って獅子奮迅の6連勝を決めた。

9月12日、中6週で迎えた19戦目は、JBC川崎カウントダウン52（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で森泰斗騎手（6戦6勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロイヤルトリニティに7馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

10月6日、中2週で迎えた20戦目は、清川村宮ヶ瀬クリスマスみんなのつどい特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で森泰斗騎手（7戦7勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のグランフィデリオに4馬身の差をつけて貫禄の8連勝を決めた。

11月3日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で森泰斗騎手（8戦8勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

12月30日、中7週で迎えた22戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で森泰斗騎手（9戦8勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のリンダリンダをクビ差振り切って断トツ人気に応えた。

6歳（2017年）

1月25日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で森泰斗騎手（10戦9勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。