メジロマーシャス（1985年生、母メジロツシマ）

メジロマーシャス（1985年3月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のメジロテイターン（当時7歳）と交配したメジロツシマが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道伊達市、生産者は（有）メジロ牧場。戦績は、中央平地21戦8勝2着4回。1991年の函館記念(ハンデG3)に勝利した他、1991年の毎日王冠(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1988年）

2月27日、デビュー戦は村本善之騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神ダート1700m 小雨/稍重）に出走。馬体重は492kg。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、ヤエノムテキに交わされて7馬身差の2着に敗北した。

3月19日、中2週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（阪神ダート1700m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

8月7日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、4歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のツルミマイコに7馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月21日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、4歳以上400万下の立待岬特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（2戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

9月10日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上400万下（函館ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

4歳（1989年）

8月5日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

9月23日、中6週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（函館芝2000m 晴/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタニノマツを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

10月21日、中3週で迎えた8戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のスリーエースコバンに1馬身半の差をつけて3勝目を収める

11月11日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマルイチテイオーに4馬身の差をつけて4勝目を収める

12月2日、中2週で迎えた10戦目は、W.カーソン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’89ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2500m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るショウリテンユウを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5歳（1990年）

1月13日、中5週で迎えた11戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、トップファイナルに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

2月18日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデG2の京都記念（阪神芝2500m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

3月10日、中2週で迎えた13戦目は、但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のアテンションリバーに4馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

11月4日、約8か月の休み明けで迎えた14戦目は、徳吉一己騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1800m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のストロングクラウンに1馬身半の差をつけて久しぶりの一戦を制した。

11月18日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で徳吉一己騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、勝ったハシノケンシロウにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

12月9日、中2週で迎えた16戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したホワイトアローを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

6歳（1991年）

1月5日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。競走中止となった。

8月4日、約7か月の休み明けで迎えた18戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 曇/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

8月18日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のメインキャスターをハナ差振り切って重賞ウィナーの称号を奪取した。

10月6日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた21戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 小雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手（3戦1勝）。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。