イサオヒート（1998年生、母ディスコホール）
Isao Heat
1998.03.02
イサオヒート（1998年3月2日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時12歳）と交配したディスコホールが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地33戦7勝2着7回。2004年の関越ステークス(オープン)に勝利した他、2004年のブリリアントステークス(オープン ハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、大川功によって7,350万円で落札された。
二本柳俊一厩舎（美浦）へ入厩。
3歳（2001年）
1月29日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝2000m 晴/重）に出走。馬体重は490kg。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、勝ったトレジャーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。
2月11日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったマンハッタンカフェにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。
12月8日、約10か月の休み明けで迎えた3戦目は、池田鉄平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。
4歳（2002年）
1月19日、中5週で迎えた4戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の筑前特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したセタガヤズシオウにクビ差届かず2着に甘んじた。
2月9日、中2週で迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の鳥栖特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセトノウインドに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。
3月9日、中3週で迎えた6戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のケイタイガーに3馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。
4月20日、中5週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の秩父特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。
9月21日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上500万下の釧路湿原特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、勝ったイブキリムジンオーに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。
10月20日、中3週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた9戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレストオブセールに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。
11月9日、中2週で迎えた10戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のヒノデツートンに4馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。
5歳（2003年）
1月11日、中8週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の初凪賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、伸びてきたスズカツヨシ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。
3月16日、中8週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るケイタイガーを別次元の末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。
4月5日、中2週で迎えた13戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。
4月27日、中2週で迎えた14戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではひたひたと前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のタガノサンデーを半馬身振り切って6勝目を収める
6月14日、中6週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず8着に敗れた。
12月13日、約6か月の休み明けで迎えた16戦目は、師走ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（5戦2勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したピットファイターに半馬身届かず2着となった。
6歳（2004年）
1月25日、中5週で迎えた17戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。
2月15日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（6戦2勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。
3月28日、中5週で迎えた19戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（7戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。
6月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したメイショウキオウを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。
7月25日、中5週で迎えた21戦目は、関越ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るコスモリバーサルを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。
11月20日、約4か月の休養明けで迎えた22戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのトパーズステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に敗れた。
12月25日、中4週で迎えた23戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。
7歳（2005年）
3月26日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた24戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。
4月24日、中3週で迎えた25戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。
5月22日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（中京ダート2300m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。
9月17日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた27戦目は、ペルセウスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦1勝）。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい13着に終わった。
10月15日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのエニフステークス（京都ダート1800m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。
11月19日、中4週で迎えた29戦目は、トパーズステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。
12月10日、中2週で迎えた30戦目は、師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。7頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り7着に終わった。
8歳（2006年）
3月26日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。
5月7日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた32戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのサウジアラビアロイヤルカップ（東京ダート1600m 雨/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。
6月10日、中4週で迎えた33戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は垂れてしまい10着に終わった。