ヨシノイチバンボシ（2001年生、母スバルマドンナ）

ヨシノイチバンボシ（2001年5月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「知人の名前＋一番星」。2005年にNARグランプリ最優秀短距離馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のトーヨーリファール（当時11歳）と交配したスバルマドンナが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は酒井秀紀。戦績は、中央平地8戦0勝2着2回、地方23戦11勝2着3回。2003年の全日本2歳優駿(G1)で3着に入った他、2005年のかきつばた記念(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

錦見勇夫厩舎（名古屋）へ入厩。

2歳（2003年）

7月24日、デビュー戦は吉田稔騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュゴールド（名古屋ダート800m 曇/重）に出走。馬体重は464kg。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のタカラアジュディに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月27日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のホウライホープをアタマ差制して2勝目をつかんだ。

10月4日、中4週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた3戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に終わった。

10月26日、中2週で迎えた4戦目は、2歳500万下のかえで賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（2戦2勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて7着に終わった。

11月28日、中4週で迎えた5戦目は、2歳（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のキソノトビリューウに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月17日、中2週で迎えた6戦目は、2歳G1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で吉田稔騎手（4戦3勝）。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着を確保した。

3歳（2004年）

2月14日、中7週で迎えた7戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田稔騎手（5戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月7日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田稔騎手（6戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

7月19日、約4か月半の休養明けで迎えた9戦目は、大畑雅章騎手を鞍上に迎えて、一般B2（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のシンワペガサスに半馬身の差をつけて久しぶりの一戦をモノにした。

8月1日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（7戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、勝ったマチカネバテレンに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

8月14日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（8戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、勝ったコアレスチャージに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

9月4日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田稔騎手（9戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

10月1日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた13戦目は、3歳地方重賞の岐阜金賞（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田稔騎手（10戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のタカラアジュディに4馬身の差をつけて制した。

11月7日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた14戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田稔騎手（11戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって13着に敗れた。

11月23日、中1週で迎えた15戦目は、G3の全日本サラブレッドカップ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田稔騎手（12戦4勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したディバインシルバーを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

12月28日、中4週で迎えた16戦目は、G3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉田稔騎手（13戦4勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

4歳（2005年）

1月19日、中2週で迎えた17戦目は、ガーネットオープン（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉田稔騎手（14戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のキジョージャンボに1馬身半の差をつけて制した。

2月17日、中3週で迎えた18戦目は、地方重賞のマイル争覇（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で吉田稔騎手（15戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のキジョージャンボに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月2日、中1週で迎えた19戦目は、G3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で吉田稔騎手（16戦6勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

3月21日、中2週で迎えた20戦目は、G3の黒船賞（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で吉田稔騎手（17戦6勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

4月15日、中3週で迎えた21戦目は、地方重賞の東海桜花賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で吉田稔騎手（18戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。最後は、勝ったレイナワルツからアタマ差の2着に甘んじた。

5月3日、中2週で迎えた22戦目は、G3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で吉田稔騎手（19戦6勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立ち、でレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のノボトゥルーをアタマ差振り切って念願の重賞初制覇を果たした。

5月18日、中1週で迎えた23戦目は、G3のさきたま杯（浦和ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は14戦連続で吉田稔騎手（20戦7勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

7月7日、中6週で迎えた24戦目は、地方重賞の名港盃（名古屋ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は大畑雅章騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のロングランナーに5馬身の差をつけて9勝目を手にした。

8月16日、中5週で迎えた25戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、G3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したアグネスジェダイを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

10月6日、中6週で迎えた26戦目は、地方重賞の姫山菊花賞（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のグレートステージをクビ差振り切って10勝目を達成した。

11月3日、中3週で迎えた27戦目は、G1のJBCスプリント（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（21戦7勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

11月30日、中3週で迎えた28戦目は、G2の彩の国浦和記念（浦和ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（22戦7勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

5歳（2006年）

2月3日、中8週で迎えた29戦目は、地方重賞のマイル争覇（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のマイネフォクシーをクビ差振り切って勝利数を11に伸ばす

2月17日、中1週で迎えた30戦目は、地方重賞の梅見月杯（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

3月20日、中3週で迎えた31戦目は、G3の黒船賞（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（4戦2勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。