スマイルオンユー（1985年生、母シヤダイルツク）

スマイルオンユー（1985年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時6歳）と交配したシヤダイルツクが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地35戦7勝2着1回、中央障害4戦1勝2着1回。1987年の京成杯3歳ステークス(G2)で3着に入った他、1990年のブラッドストーンステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中野隆良厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

9月13日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

9月26日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったリキサンソロンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月25日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアルボスフォンテンに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月15日、中2週で迎えた4戦目は、2歳G2の京成杯3歳ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

12月5日、中2週で迎えた5戦目は、3歳400万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

12月20日、中1週で迎えた6戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。6頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず4着に終わった。

3歳（1988年）

2月6日、中6週で迎えた7戦目は、3歳オープンのヒヤシンス賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月13日、中4週で迎えた8戦目は、南田美知雄騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下の桜草特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、4歳400万下のガーベラ賞（東京芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

8月7日、中8週で迎えた10戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（函館芝1700m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

8月28日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上400万下（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴田政人騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のモガミデンカを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

11月26日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上900万下の’88インターナショナルジョッキーズ1（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は安田富男騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

12月18日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（6戦1勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のクイーンマツサリアを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

12月25日、連闘で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4歳（1989年）

1月28日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（8戦2勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

3月4日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の内外タイムス杯（中山芝2000m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（9戦2勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

4月1日、中3週で迎えた17戦目は、5歳以上1400万下の船橋ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（10戦2勝）。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。

4月23日、中2週で迎えた18戦目は、5歳以上1400万下の晩春ステークス（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（11戦2勝）。6頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

9月2日、約4か月半の休養明けで迎えた19戦目は、4歳以上900万下のHTB賞（函館芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月23日、中2週で迎えた20戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のSTV杯（函館芝1800m 晴/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

10月21日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（12戦2勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のローランシンガーに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月12日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の相模湖特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（13戦3勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下の美浦特別（中山芝2600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（14戦3勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るアサヒトウコンを上がり1位の末脚で半馬身差し切って5勝目を挙げた。

12月16日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上1400万下の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（15戦4勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

5歳（1990年）

1月27日、中5週で迎えた25戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（16戦4勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着を確保した。

2月11日、中1週で迎えた26戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、テレビ山梨杯（東京芝2200m 雨/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のコンバットビックに1馬身の差をつけて優勝

3月10日、中3週で迎えた27戦目は、ブラッドストーンステークス（中山芝3200m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るベルクラウンを途轍もない末脚で半馬身差し切って7勝目を手中に収めた。

4月29日、中6週で迎えた28戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（17戦4勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に敗れた。

9月9日、約4か月半の休み明けで迎えた29戦目は、UHB杯（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は安田富男騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

10月21日、中5週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（18戦4勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

6歳（1991年）

1月5日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた31戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（19戦4勝）。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（20戦4勝）。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り5着に敗れた。

2月17日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は安田富男騎手（3戦0勝）。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず13着に終わった。

4月7日、中6週で迎えた34戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（4戦0勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

11月10日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた35戦目は、大江原哲騎手を鞍上に迎えて、富士ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

7歳（1992年）

3月7日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた36戦目は、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で大江原哲騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったキーノートから5馬身差の2着となった。

3月29日、中2週で迎えた37戦目は、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 小雨）に出走。鞍上は3戦連続で大江原哲騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

4月18日、中2週で迎えた38戦目は、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で大江原哲騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のグッドリーズンに4馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

5月23日、中4週で迎えた39戦目は、大江原隆騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上400万下（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。