ホッカイルソー（1992年生、母ホッカイラブリー）

ホッカイルソー（1992年5月2日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマークオブディスティンクション（当時6歳）と交配したホッカイラブリーが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は北海牧場。戦績は、中央平地28戦5勝2着5回。1996年の日経賞(G2)に勝利した他、1999年のオールカマー(G2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中清隆厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1994年）

9月11日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は466kg。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

9月17日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったプリンセスキャロルに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

10月2日、中1週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線に入ると、前で粘るスピードレンジャーを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って初勝利を挙げた。

10月23日、中2週で迎えた4戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のきんもくせい特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

11月20日、中3週で迎えた5戦目は、2歳オープンの府中3歳ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマイネルブリッジを3/4馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

12月25日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦2勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

3歳（1995年）

1月21日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた7戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のマイネルブリッジに2馬身の差をつけて3勝目を手にした。

3月5日、中5週で迎えた8戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（4戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったフジキセキに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月16日、中5週で迎えた9戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（5戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月28日、中5週で迎えた10戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（6戦3勝）。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

9月24日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月5日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（7戦3勝）。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

12月16日、中5週で迎えた13戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（8戦3勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、勝ったマイネルブリッジにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

4歳（1996年）

1月5日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデG3の中山金杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（9戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

1月27日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

3月17日、中6週で迎えた16戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/不良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（10戦3勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線に入ると、前で粘るカネツクロスを猛烈な末脚でクビ差だけ差し切って待望の重賞初制覇を果たした。

4月21日、中4週で迎えた17戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（11戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では電光石火の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7歳（1999年）

3月14日、約35か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦0勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

3月28日、中1週で迎えた19戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（12戦4勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

5月9日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（13戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったセイウンエリアにねじ伏せられて5馬身差の2着に敗北した。

6月12日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（14戦4勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい8着に敗れた。

7月10日、中3週で迎えた22戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入った。

8月29日、中6週で迎えた23戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（15戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したブリリアントロードを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

9月19日、中2週で迎えた24戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のダイワオーシュウをハナ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

10月31日、中5週で迎えた25戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦1勝）。17頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず13着に終わった。

8歳（2000年）

4月2日、約5か月の休養明けで迎えた26戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

4月16日、中1週で迎えた27戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は蛯名正義騎手（16戦4勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず3着に敗れた。

4月30日、中1週で迎えた28戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。